秋明菊の「朝夕のご挨拶」に、目を瞠った。
朝の光を感じて開花し、夕方が近づくと閉じかけ、夜は花芯が見えないように窄む。秋明菊の「朝夕のご挨拶」を、ものの見事に捉えた感性に感嘆した。
花を愛ずるとは、このような花との交歓を表す言葉であろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/0b/489dbdb2b156360b77858397d525419a.jpg)
撮影とご提供 片岡勝子様
黒をバックに、秋明菊の嫋やかな表情を見事に捉えた力量にも敬服だ。
それにしても、同じ花をほぼ同じ場所から写して、これほど表情に変化が観られるのかと、改めて感心させられた。何気なく花は生き物、生花だと理解してはいたが、この様に活き活きとした反応を示す秋明菊花であったのかと、目を瞠った。
朝夕のご挨拶かな秋明菊の
朝日に微笑み夕べに窄むは
斯くばかり活き活き表情変えるとは
朝(あした)と夕べのご挨拶なれ
花を愛でて言葉を交わせば表情の
変化に目ざとく気付く君かな
いや遠く秋明菊の嫋やかな
ご挨拶うけこころ和みぬ