「白花杜鵑草・ホトトギス」の鮮明な写真をお送り下さって、感激だ。
見慣れた斑模様の花とは打って変わって、誠に清純だ。白花が在るとは聞き知っていたが、真近く観れるとは思いもよらなかった。
撮影とご提供 片岡勝子様
念のため花図鑑で調べてみた。
「白花杜鵑草」の他に、「白花山路の杜鵑草・シロバナヤマジノホトトギス」との名前も持っていることが判明した。花の名前に態々「山路の」と謳っているところをみれば、元々は山中に自生していたのであろうか。
山路を散策していて、こんな白花の杜鵑草に出逢った人は、さぞや感激したことだろう。枯れ枝をスコップ代わりにして、根を傷めぬよう大事に採取して、ご自分の庭先に移植したに違いあるまい。そんな粋人の姿が、瞼に浮かぶ様だ。
稀に観る白花山路のホトトギス
山路でなくもこころ奪われ
花の名にわざわざ「山路」とことわるは
山の林がふる里なるらむ
粋人でなくも出会えばトキメキを
抑えかねつも山路の白花に
思い余り枯れ枝を手に土を掘り
素手にて大事に持ち帰るらむ
花の名に「白花山路の杜鵑草」と
名付ける思ひに痺れかねつも