「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「蘇芳梅の綻び」

2014-02-04 15:34:14 | 和歌

 うつろ庵の「蘇芳梅・すおうばい」が、綻んだ。

 白梅は鏡開きの頃に綻んだが、蘇芳梅は凡そ一ヶ月ほど遅れての開花だ。白梅は、開花から満開になるまでは二・三週間で、その後、意外と足早に散り敷くことになる。一方、「うつろ庵の蘇芳梅」は節分に綻び、ひな祭りのころ満開となる。

 蘇芳梅の小枝は伸び放題にしてあるので、梢の先まで咲き昇るには更に一ヶ月、都合二ヶ月半ほどもの期間を愉しませて貰う虚庵夫妻である。

 一般的に見かける紅梅は、淡い薄紅の花が殆どだが、蘇芳色の紅梅はごく稀なので、やがて道行く人々もお楽しみ頂けることであろう。




           咲き初める蘇芳梅かな見上げれば

           固き莟が梢に控えぬ


           蘇芳梅の綻ぶ数は少なくも

           七重に八重に咲き誇るかも


           立春に綻ぶ紅梅 蘇芳梅と

           未だいと寒き春を語りぬ


           七重八重に花びら重ね蕊を誇る

           蘇芳の梅花の思ひを訊かまし


           少しづつ花数増やして雛のころ

           満開迎えむ蘇芳の梅花は