「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「ジンジャーリリー」

2013-11-20 02:35:18 | 和歌

 生姜のお仲間の「ジンジャーリリー」が咲いていた。

 例年だと初秋に咲くはずだが、今年は11月になってもまだ花を付けていた。
猛暑の夏だった今年は、花の咲く時期にも影響があるのだろうか。葉の縁が傷んではいたが、半耐寒性の多年草だから、寒さが加わった晩秋になっても、花を咲かせているのは不思議ではないのかもしれない。

 別名、「花縮紗・はなしゅくしゃ」とも呼ばれ、花弁がゆったりと優雅に咲いて、香りにも気品がある。虚庵居士はまだお目に掛っていないが、赤やピンク・橙色などの品種もあるという。ジンジャー(生姜)を名乗ってはいるが、食用の生姜とは別種ゆえ、根は食べない様にご注意あれ。




           広き葉の重なる中に白妙の

           衣をまとうはニンフならめや


           白妙の衣をなびかせ群れて舞う

           ニンフを観しかもジンジャーリリーに


           広き葉の縁のいたむはニンフ等の

           舞の舞台を堪えにし証しか


           白妙のニンフの香りか仄かにも

           馨り立つかなジンジャーリリーは


           見紛うや夢か現か白妙の

           花に惑いぬジンジャーリリーに