花はその時節に観るのが、最も美しいが・・・。
シリーズでご紹介している「佐渡・金北山の高山植物」の花々は、5月上旬にK氏が現地で撮影して、ご恵送下さってから既に2週間になる。花時が過ぎてしまったことが、花々には大変申し訳ない思いだ。
現役を退いた後は毎日が日曜日で、有り余る時間を存分に使えると期待していたが、あに図らんや、気侭に使える時間は意外なほど少ないことに驚くこの頃だ。 先週末は某女子大と工業大学及びさる財団共催の講座に招かれて講演、また今週は企業研修の講演と対話会など、皆さんが虚庵ジジをこき使って下さるので、のどかな爺・ばばの生活はほど遠いようだ。
佐渡の「峰桜」と「匂辛夷」は既に散ってしまったかもしれないが、虚庵居士の心には未だに美しく咲き続けている。
峰桜(みねさくら)
生い茂る木々の下道登り来て
開けるそこには さくら咲くなり
匂辛夷(タムシバ)
日本海 暮れなんとする山肌に
男ら迎えてタムシバ浮き出ず