川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

長新太さんが亡くなる(満腹感と消化不良)

2005-06-28 05:19:22 | ひとが書いたもの
絵本作家で、「ゴム頭ポン太郎」や「キャベツ君」シリーズなど、傑作多数の長新太さんがなくなった。

子供ができてから、うちの本棚にも、氏の絵本が一冊、二冊と増え、今はかなりの冊数になっている。

訳の分からない迫力があって、つい読んでしまう、買ってしまう、というところがあって、自分でも氏の作品が好きなのか、そうでもないのかよく分からないのだ。

分からないなりに、やはり迫力。
こりゃあ長新太じゃなきゃ、出せないよねー、というよな絵本も多く、そういうのを何冊か一気読みすると、おなか一杯な気分になる。

迫力というよりも、脱力というような話も多い。
手抜き? それとも、天然? というような作品群。

結局、長新太の魅力というのは謎のまま。
あの、変なひっかかりというのは、どう説明できるのだろう。
考えてみたくて、この文章を書いてみているわけだが、やはりわからん。
すっきりしない。

でも、こんなふうに、満腹なんだか、消化不良なんだか分からない感覚を与えて逝くのって悪くない。
ぼくもそのようでありたい、などとも思う。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごく久しぶりにコメントさせてもらいます。 (有紀)
2005-06-28 09:52:54
私もたくさん持ってるんです、長新太さんの本。
本屋さんで、まだ読んだことのないのを見つけちゃうと、
どうしても欲しくなってしまうんです。
昔、(確か)神戸阪急であったサイン会でイラストを描いてもらった「うみのしっぽ」は宝物です。
もう新作を読めないなんて本当に残念です。。
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有紀さん、ごぶさたしています。 (本人)
2005-06-28 14:33:03
長新太さん、ファンが多いですよね。
ぼくは、そんなに素直なファンじゃなくて、よくわからないですよ。
でも、気になる。ひっかかる。絶対に無視なんぞできない、よく分からない方なのです。
うーん、本当に長新太さんってどこがすごいんだろ。
そりゃあ、引っかかるところが凄いんだと言われればそれまで、なんですがね。
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そうですか。。。亡くなったと言われても (momi)
2005-06-29 06:46:48
ぴんと来ないような、、、
天国からひょうひょうと、ぴゅっと新作を
送ってくれるような、そんなことも
考えてしまえる存在でしたね

ああいう人を、きちんと評価できる
「仕組み」があったのか?など
色々考えます

マスコミの仕事をしている以上、
生前に会ってみたい人のひとりでした

合掌





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きちんと評価できなくても、圧倒的な評価をあちこ... (本人)
2005-06-29 07:20:19
ゴム頭ポン太郎など、大きな賞を取ったものも多く、きっと、たぶん、世間的には滅茶苦茶評価されていて、それがきちんとかどうかは別にしてもとにかく「仕組み」には乗っかっていたのです。
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昔、出版社に居たころに、先輩編集者から「日本で... (全然寺)
2005-06-30 00:04:11
その著者の本を売っていながら、食えないのは当然、みたいな考え方に、若手社員としてすごい抵抗感があったのを覚えています。必死になって、倉庫に泊り込んで、学校図書向けのパック企画組んだりしてね。
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おおっ、そうなんですか。 (本人)
2005-06-30 00:31:05
なんとなくどこのあたりの出版社か分かるような……。
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