草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

ぬげた靴

2016-04-15 19:09:44 | 雑感
午後8時ころには布団に入るワタシが、
携帯のメール音で目が覚めた。10時半。
「熊本では、みんな無事か?」
何をネボケたことを言ってるのだ。夫は。
と、首を傾げること数分。
またなぜ、こんなメールを・・・・えっ!もしかして。
と、テレビをつけて驚いた。
わがふるさと、熊本に大地震!!

慌てて、安否確認をと思ったが、
すでに、息子や娘が、祖母や叔母に電話やメールをしていたようだった。
何にも知らずに寝ていたのは、ワタシだけ。


なかなか通じなかったが、
今朝になって、母とも連絡がとれ、ほっとする。
一年余前、ホームに入ったのが幸いだった。
もし、それまでのように、ひとり暮らしのままだったらと思うと・・・・
スタッフの少ない夜のホーム。
しかも介護の必要な人が多いようだ。
その中で唯一?元気で、しかも世話好きの母は、
スタッフかと見間違うほど動き回っていたようだが・・・・
それでもやはり、ワタシの声を聴くと涙声に。
冷蔵庫もタンスも吹っ飛んで、部屋はめちゃめちゃで、放心状態のようで・・・・
あの気丈な母がと思う。
相当な恐怖だったのだろう。

余震は続くし、これからも大変だろう。
すぐに駆けつけることもできないもどかしさの中、
「助けが必要な時は言ってね。」と、妹にメールしたものの、
なんて間の抜けなことをと、自嘲する。
一体、ワタシに何ができるというのだ。
母も妹も今まで一人でしっかりやってきたひとだった。
いつも助けてもらっているのはワタシ。
なあんにもできやしないのに何を言っているのだ。



        慌てて外に飛び出したら、
        小石につまずき、靴が脱げてしまった。
       
        履きなおすこともせず、
        為すすべもなく、ワタシは突っ立たままでいる。。
     







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