地図を楽しむ

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日本百名山 5、大雪山(2290m)

2013-06-27 | 日本百名山

日本百名山 5、大雪山(2290m)

 

「もとは『ヌタプカムウシュッペ』で、(アイヌ語で)『川がめぐる上の山』の意だそうだが、
・・・原始民の直截素朴な、まことに当を得た名づけ方であって、
石狩・十勝の二大川がその源をこの山塊から発し、その麓をめぐって流れている。」

大雪登山には、登山ルートがいろいろありますが、そのうちの

天人峡温泉のすがたみ駅から大雪山最高峰の旭岳を経て、中岳、雲の平、黒岳そして層雲峡温泉に向かう比較的なだらかな縦走コースを見てみましょう。

日本百名山の一節を引用しますと、

「・・・その樹林の上に、スックとそびえ立つ旭岳は、この上なく美しく気高い。

(中央のカールは地獄谷です。)

 設定:カメラ:PRO、レンズ:35mm、風景:残雪の山々、仰角:16度・・・。
 

 ・・・天女が原という気持ちのいい湿地を過ぎると、

勾配の急な坂道となり、やがて樹林帯を抜けて姿見の池へ出る。

旭岳のすぐ下にある美しい池で、正面の大爆裂は荒々しい岸壁となり、
そこから流れ出た地獄谷には諸所に白い噴煙が上がっている。
・・・それから先、爆裂火口の南縁をなす稜線を頂上を目指して一途の急坂になる。

おまけに足元がガラガラの噴出物の砂礫だから歩きにくい。
・・・内地の山に比べて途方もなくスケールが大きいことを、ここに来て初めて登山者は感得する。」

その辺の様子を、地形図と経路断面図で見ると、

 

さらに、
「北陵を下って、雲ノ平を横切っていく長い路は、その長さを忘れる気持ちのいい高原散策であった。
こういう大きな原が大雪山の中にはたくさんある。
内地へ持ってきたら、それ一つだけでも自慢になりそうな高原が、
あちこち無造作に投げ出されている。・・・」
 
(新潮社刊、深田久弥著『日本百名山』より引用)
 

私の仲間達も、2011年7月、不都合にも雨に見舞われたようですが、旭岳に登っています。

私は“お足の”不都合で参加しませんでしたが・・・。

その時の記録を引用させてもらうと、

「(昨日までの)雨はほぼ止んでいる。梅雨前線は南下したようだ。

8時過ぎに出発。

途中、昨日泊まった天人峡への道は豪雨の影響か通行止め。

山ではかなり降ったようだ。

旭岳ロープウエイ駅で上下雨具に身を包む。気温18度C、霧雨。

10時過ぎに出発。

標高1600m程なのに森林限界を超えている。

姿見の池までは散策路を歩く。赤と黄色のツガザクラの群生が素晴らしい。

・・・池は半分雪。噴気が立ちのぼり、ゴボゴボッと不気味な音。

ここからは山道、視界はまあまあ、風も無いので、様子を見ながら行けるところまで行きますとリーダー。

火山礫の尾根筋の道をひたすら登る。

花はほとんどない。

頂上間近の所にキバナシャクナゲの群生。ハイ松のように横に這っている。

寒冷高地に咲く花の逞しさと自然の厳しさ。

13時前に山頂へ。眺望は無し。・・・」

 

多分、雨にたかられてなかったら、大分先まで行っていたでしょうに。

 ご苦労様でした。参加すべきでしたか? 残念!