黒古一夫BLOG

文学と徒然なる日常を綴ったBLOG

札幌1日目

2008-08-27 09:31:48 | 仕事
 本州(関東)は雨模様だったのに、1時間ちょっとのフライトで千歳空港に降りたら青空、何か「久しぶり」ということで、ホテルにチェックインした後、歩いて北海道新聞文化部へ、電話やメールでは何度も連絡取り合っていたデスクの野村さん(六ちゃん)と社の2階の喫茶ルームで久闊を交わし、近況報告、そこへ僕を北海道新聞へ結びつけた谷口氏が合流、彼は北大国文出身だが、読書家であると同時に進取の精神旺盛な人で、今はメディア局の副局長の椅子にある。彼とは野村氏とよりさらに久しぶりに顔を合わせるということもあって、話は尽きなかったのだが、事前に約束していた出版社の「柏艪社」へ。
 そこでは「増補版 三浦綾子論」の出版について、どのような形で刊行するか,等々、担当編集者と大雑把な打ち合わせをし、細部は今後の話し合いで、ということになった後、出版社の代表(社長)と地方出版の難しさや面白さについて話し、意気投合することが多かった(なんと、この出版社の社長は、神奈川県逗子の出身で、もともとは翻訳家で10年ほど前に札幌に来て出版社を起こし、今では北海道を代表する出版社になっている)。この出版社とは、札幌在住の作家小檜山博氏の全集を出したことから知り合ったのだが、代表と話しをするうちに、「増補版 三浦綾子論」をこの社で出すことの異議を痛切に感じるようになった。ついでにということではなく、ちょっとした仕事も頼まれてしまった。詳細については、具体的になったらこの欄で紹介するが、非常に面白い企画である。
 打ち合わせは6時半の終わり、その後は小檜山氏と合流し、小檜山氏行きつけのすし屋で食事兼飲み会、11時まで盛り上がること切りがなく、その後すすき野のバーで1時半まで。久しぶりに夜の会で、疲れきったという感じだったが、心地よい疲れであった。
 今日はこれからもう一度北海道深部者文化部へ行って、昨日会えなかった記者(編集委員)に会い、その後道立文学館へ行き「資料」を探し、理事長の神谷忠孝氏と会う約束になっている。忙しい1日になりそうだが、雨の札幌も、まあいいか、という気持ちである。