goo blog サービス終了のお知らせ 

税理士 倉垣豊明 ブログ

東京武蔵野市(三鷹)の税理士 相続税、贈与税等資産税対策、法人・個人向け税務・会計・会社法のブログ

財務係数1(現価係数・終価係数)

2009-06-04 06:40:38 | 会計
おはようございます。税理士の倉垣です。

財務係数1(現価係数・終価係数)
財務係数は6つあります。これらは資金の運用や回収計算等において利用するために作成されています。
今日は、一括運用スタイルに分類される、現価係数と終価係数についてその使い方を見ていきます。

1、終価係数
イ、終価係数とは
一定の元本を一定の利率で複利運用した場合の一定期間後いくらになっているかを示す係数。

ロ、使い方
例えば現在の100万円を年利1.2%で20年間複利運用すると20年後の元利合計はいくらになるか。
この場合は、終価係数表の利率i=1.2と年数(期間)n=20が交差する係数(1.2694)から次のように計算する。
20年後の元利合計金額=100万円×1.2694=1,269,400円
これは、計算式で計算した結果と同じです。100万円×(1+0.012)^20=1,269,434円
終価係数は計算式上の(1+0.012)^20の部分を事前に計算して、表形式にまとめたものです。

2、現価係数
イ、現価係数とは
現価係数は、一定期間後の金額と運用利率から現在必要な元本を求めるために用いられる係数。

ロ、使い方
例えば、20年後までに1,500万円貯めたいが、運用利率1.4%であるとき、現在必要元手額を求める場合、現価係数表の利率i=1.4と期間(年数)n=20の交差する係数(0.7573)をもとに次のように計算します。
1,500万円×0.7573=11,359,500円
計算式で計算してみると、1,500万円×(1+0.014)^-20=11,358,792円。

現価係数と終価係数は、スタイルは一括運用で同じですが、計算の時間の流れが逆ですね。現在から将来の金額を算定する場合の係数が終価係数、逆に将来からさかのぼって現在の金額を算定する場合の係数が現価係数です。

倉垣税理士事務所の公式WEB http://kuragaki.jp

最新の画像もっと見る