【心をきたえる痛快!言いわけ禁止塾】PHP(齋藤孝著)
小学生向けの本であるが、大人が読んでも十分勉強になります。
むしろ、大人も子供も読むべき本で、また、社員研修にも十分使える内容です。
今後、顧客にも薦めたい本です。
言いわけをすることは、習慣であり、習慣化は行動パターンになって現れます。
悪い習慣は、自分の意思で断ち切ることができるので、何が自分の悪い習慣かを認識できれば、改善していくことができるようになります。
しかし、多くの人は、『言い訳』ではなく、『言い分』と思い自己否定することはできません。
それは、自信のない人が、自己否定をすればさらに自己嫌悪に陥るからです。自己否定とは、本来、自分に自信がある人だけが出来ることなんです。
そのため、自信のある人は、自己否定をし続けることで益々成長し、自信のない人は、自己否定することが出来ないので、益々、自分の殻にこもってしまいます。
この殻を破ることが非常に困難なことなのです。変われない人とは、変わりたくない人なのです。
変わりたくない人に、変わることを強要することは、本人にとって苦痛以外の何物でもありません。
今の私に必要なのは、社内に教育者を持つことでしょう。
教育者は、社員をクライアントと思い一人の落ちこぼれも出さないようにしなくてはなりません。
経営者と教育者は相反するものであり、一人が二役するよりも、役割分担することが効率的です。
この本では、言い訳する習慣を排除し、ネガティブ・マインドから脱出する方法が易しく説かれています。
ヒューマンスキルの教育は、子供のうちに徹底すべきなのでしょう。
真の教育とは多分、小学生の段階で決まってしまうのかもしれません。