技術はお金で買えると言う事実をどれだけ多くの経営者が気づいているだろうか?
技術にこだわれば、技術の成長スピードが会社の成長を制約してしまう。
マーケットにこだわれば、上がった収益によって、人も技術も調達することが出来る。
往々にして、小さな企業ほど、「技術力」を自慢するが、技術力は主観的評価に陥ることが多い。
主観的評価ではなく、客観的評価はマーケット(顧客)によって定められる。
顧客が要求するサービスを提供すれば、企業はマーケットに受け入れられる。
しかし、同業者を意識し、技術的差別化にこだわれば、顧客不存在になりかねない。
競合他社と技術的競争をするのは、我々のような技術屋にとっては心地よいものではあるが、顧客が真に要求するサービスになっているとは限らないことに気づく必要がある。
さらに、マーケットを押さえれば、必ず技術は後から付いてくる。
成功している企業の大半は、技術志向ではなく顧客志向なのである。
自分が大切と思うことと、社会が大切に思うことは、往々にしてずれているのである。
顧客は素人であり、競合他社は、玄人である。
素人からの評価より、玄人から評価される方が嬉しい。
そのため、玄人受けする技術にこだわって、顧客からは評価されなくなるのである。