「生きる」ということを、定義してみました。
【生きるとは、自分の時間を人のために使うこと。】
として、
【人生の目的は、人への役立ちである。】
これは、私の哲学ベースにある考え方で、これに基づき経営理念を構築し、経営を行っています。
先日、東洋経済を読んでいたとき、ワタミグループの渡邉社長が、介護ビジネスについて語っていました。
彼は、アールの介護を買収し、ワタミの介護として運営しています。
彼の経営方針は、顧客のためだけに仕事をするというものです。
この言葉に対して、始め社員は納得しました。
しかし、現実は、大きく異なり、食事は30分前からよそってあり、お風呂はまるでベルトコンベアー方式だったそうです。
渡邉社長は、この状況に愕然とし、全て改善するように指示しました。
その結果、社員の手数が4倍にも5倍にも増加し、多くの社員が次のように言ったそうです。
【顧客の満足・幸福はいいが、社員の満足・幸福はどうなるのか?】
渡邊社長は、顧客の満足を自分の満足と思えない人は辞めていいと言ったそうです。
その結果・・・
全体の3割の社員が辞めていきました。
彼が学校を買収したときは、生徒のためだけに生きられない教育者はいらないといったら4割の先生が退職しました。
相変わらず、どこでも同じ方法で、同じ程度の社員が辞めていきます。
私は、渡邊社長は、すばらしい社長と思っています。
顧客の満足を自分の満足と思えない従業員は、ワタミグループでは、決して働くことが出来ないのです。
当社もこのような社員は必要ありません。
このような社員を受け入れる企業は、やがては顧客の方がいなくなってつぶれていくのです。