久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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生きるとは、自分の時間を人のために使うこと

2006年06月11日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

「生きる」ということを、定義してみました。

【生きるとは、自分の時間を人のために使うこと。】

として、

【人生の目的は、人への役立ちである。】

 

これは、私の哲学ベースにある考え方で、これに基づき経営理念を構築し、経営を行っています。

先日、東洋経済を読んでいたとき、ワタミグループの渡邉社長が、介護ビジネスについて語っていました。

 

彼は、アールの介護を買収し、ワタミの介護として運営しています。

彼の経営方針は、顧客のためだけに仕事をするというものです。

この言葉に対して、始め社員は納得しました。

 

しかし、現実は、大きく異なり、食事は30分前からよそってあり、お風呂はまるでベルトコンベアー方式だったそうです。

渡邉社長は、この状況に愕然とし、全て改善するように指示しました。

 

その結果、社員の手数が4倍にも5倍にも増加し、多くの社員が次のように言ったそうです。

【顧客の満足・幸福はいいが、社員の満足・幸福はどうなるのか?】


渡邊社長は、顧客の満足を自分の満足と思えない人は辞めていいと言ったそうです。

 

その結果・・・

全体の3割の社員が辞めていきました。

 

彼が学校を買収したときは、生徒のためだけに生きられない教育者はいらないといったら4割の先生が退職しました。

相変わらず、どこでも同じ方法で、同じ程度の社員が辞めていきます。


私は、渡邊社長は、すばらしい社長と思っています。

 

顧客の満足を自分の満足と思えない従業員は、ワタミグループでは、決して働くことが出来ないのです。

当社もこのような社員は必要ありません。


このような社員を受け入れる企業は、やがては顧客の方がいなくなってつぶれていくのです。

 

 


ポジションチェンジ

2006年06月11日 | ビジネスの感性

本日は、JCのニュービジネス部会の研修会に参加してきました。

今回は、外部から講師を招き「HITOTSU学」という発想を学びました。

簡単にいうと、違いを認識するのではなく、同質性を認識することによって問題解決する方法です。

例えば、AさんとBさんが意見が異なり、話し合ってもうまくいかないときに、お互いの意見を通そうとするのではなく、共通する部分または本質を見極めることによって、お互いが納得できる第三の意見に到達する考え方です。

意見の相違は、優先順位や重点の違いに過ぎないことが良くあります。

何が原因で対立するか、本質を見極めて解決しようとする考え方です。




さて、今回の研修で、私が非常に大きな気づきを得たのは、「ポジション・チェンジ」という発想法です。簡単に言えば、相手の立場になって考えるということです。

実は、意外とこれが実践できていないことに気づきました。

当社が短期間で急成長できたのは、実はこのポジションチェンジを意識的に社員に行ってきたからです。

社員に対しては、徹底的に経営者の立場になって考える習慣をトレーニングしました。

当社に合わないと思って辞める社員は、このポジションチェンジがうまく出来ず、従業員志向のままで考え方が変化できなかった人です。

私は、意識的に独立志向の人のみを採用しました。どんなに学歴が高く、経験があっても、基本的に独立志向でない人は採用してきませんでした。



しかし、入社するときは独立志向であっても、それが弱く、入社後、独立志向がなくなってしまう人が多く現れました。

このような人は、経営者の立場になって考えるポジションチェンジの発想が出来なくなり、結果として顧客からも高く評価されなくなりました。

 

今の私の悩みは、独立志向をなくした社員です。本来、このような社員には転籍を勧めていますが、いかんせん、組織にぶら下がって生きたい人を採用したい企業などありません。

つまり、企業が評価するのは、やはり、顧客志向に立てる人(独立志向でないとここが難しい)なのです。

さて、私はどうするべきか?

 

今まで、私は経営者であり教育者ではないといってきましたが、ポジションチェンジすることにしました。

しばらくの間、徹底した教育者になります。そして、経営者を社員に任せます。というのは、今後のビジョンはかなり明確に固まったのでCEOとしての主要な業務はしばらくの間ありません。

なので、来週の月曜から徹底した教育者になる宣言をします。