少子化問題の本質は、晩婚化にあるのは事実だが、なぜ晩婚化してしまったのか?
様々な理由があげられるが、その多くは本質的ではない。
本当の理由を知ると、対策を立てること自体、不可能ではないかと思ってしまう。
それほど深刻な「本当の理由」とは何か?
経済学的に言えば、「情報の完全性」がもたらした悲劇といえよう。
例えば、男性100人 女性100人の「お見合いパーティー」が行われたとする。ここでカップルのできる人数は何人でしょうか?
純粋な数学(確率)問題と考えてくださいね・・・
答えは、「1組」です。
では、男女各1,000人にすると・・・・?
この答えも「1組」です。。。
人数に係わらず、常に1組なのです。
ここから、導かれることは、人数が増えるほど(情報量が多くなり、情報の完全性が増すほど、)カップルになれない人の数が増大する。
恐ろしい現象と思いませんか。
なぜ、常に「1組」しかできないかというと・・・
各100人のケースで考えると・・・
男性の任意の1名(仮にAさん)が選んだ女性が、Aさんを選ぶ確率は、1/100。つまり、Aさんがカップルになれる確率は1/100なのです。
男性は全員で100名いるので、1/100×100=1がカップルになれる数です。
母集団を何人にしても、結論は常に同じです。
ということは・・・
100名対100名でお見合いパーティーするのではなく、
仮に、10名対10名を10組に分けてお互いの情報を遮断して行えば、カップルは合計で10組できることになります。
数が少ないほど、マッチングする確率は高まるのです。
(合コンを成功させるには、少人数のほうが良いということになります。一見すると、数を増やすほうが成功しやすく思えるのは錯覚なのです。)
かつては、実際のお見合い等で出会いの場所が非常に限られていたので逆に結婚できる人は多かったのですが、現在は、情報が氾濫した結果、より多くの母集団の中でマッチングを図ろうとするのでうまく行かないのです。
少子化の本当の原因は、『情報の完全性』により結婚できない人が増えた
ということになります。
少子化に対して様々なことが言われていますが、これが最も本質的な問題と思います。
情報の少ない田舎では、多くの人が早く結婚できるのに、情報の多い都会では、晩婚化が急激に進んだことを見れば明らかでしょう。
女性の社会進出・収入格差・企業の受け入れ態勢等様々なことが言われていますが、私は『情報の完全性』による影響が最も大きく、かつ、対処がかなり難しい問題と思っています。
これを乗り越えるためには、我々の結婚に関する「価値転換」が必要なのです。
今後ともよろしくお願いします。
今回は初投稿させていただきました。働く一人暮らし20代女性の一意見として捉えて頂きたく存じます。
少子化は、子供を持つことに意義を見出せないから生まないという要因もあるかと思います。私は好きな人の子供を生み育て、幸せな家庭を形成したいと思っております。しかし、中には結婚や出産で、今の生活水準を落としたくない、生活を変えたくない、という感覚を抱いている友人や先輩方が多いようです。少子化には、子育てが難しくも面白く、社会的にも有意義であるという価値観の普及と、子育てしやすい環境整備(政府、民間ともに)が必要と思われます。
政府の対策は、減税や働きやすい環境作りで、出生率を引き上げることが中心です。
しかし、私の意見は、あくまでも、『出生率』ではなく、『結婚率』の減少が大きな問題と思っています。
何のために結婚するのか?
何のために子供を残すのか?
これらは本来、人間の本能的な行動のはずです。
本質的には、アフリカの国で見られるような、『多産多死』が人間の本来の姿ではないでしょうか?
そのように考えると、結婚しないということは、非常に人間的ではない行動かもしれません。決して、小手先で解決できるような問題ではないような気がします。
歴史的に考えると、繁栄しつづけた動物はいません。
基本的には、絶滅していくのです。
私は、動物的に考えると、種としての人間の繁栄期が終わり、成熟期・衰退期に入ったような気さえします。
高等動物だからといって、繁栄し続ける訳ではないのでしょうね。
こんなこというと、おかしな人と思われるかも知れませんが・・・
人間が、この先、繁栄し続けると考えることの方が、むしろ、地球の歴史を振り返れば不自然といえます。