久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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【自分が欲しいと思うものは誰でも欲しい物】

2006年04月06日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

自分が価値があると思うものは、他の人もその価値に気づいている。
その結果、得るために競争が激しくなったり、価格が上がってしまう。

まだ、他人が気づいていない価値に気づくことができるかが、ブルーオーシャン戦略(非競争戦略)の基本。



まずは、自分が目標にしているものを他人も欲しがっているものか考えてみよう。

みんなが欲しがるものを、自分も欲している場合は、得られない可能性が高い。(無駄な努力になる可能性がある。)


 

話は変わりますが・・・
少し前に、当社の朝の研修を見学にこられた社長が次のような感想をおっしゃられました。

「伸び盛りの頃のCSKのようだ。」

私は、CSKについては、大きくなった後の事しか知りませんが、その社長は、かつて記者をしていたそうで、伸び盛りのCSKに取材に行ったそうです。

そこでは、廊下にまで聞こえるほどの大きな声で3分間スピーチをしていたそうです。とにかく、「勢いだけ」はあったそうです。


新たに市場に切り込もうとする場合は、この「勢い」が非常に重要です。



我々は、直ぐに評論家になってしまい、自ら行動をしようとしません。
顧客である経営者は、評論家の言うことは聞きたくないのです。

自らともに行動してくれるパートナーを求めています。


今、我々の会社は、まさに古い業界を変えようとしています。
古いからこそ、業界そのものが硬直化してしまい、変化がおきません。

だからこそ、大きなチャンスがあるのです。


天守閣を攻め落としたければ、まずは、「外堀を埋める」ことに専念すべきです。

まともに天守閣を攻めても、この業界は歯が立ちません。しかし、外堀を埋めれば、攻めるのは簡単です。


それが、「市場シェア」に着目することです。
人は誰でも「質」に着目します。

しかし、それは、誰でも考えることです。

大きくシェアを最初にとれば、攻める道具は整います。

人材も資金も豊富になります。

(ただし、ダメな人は、シェアをとるために低価格戦略を立てます。これは本当に、確実に失敗するので、くれぐれも気をつけましょう。)

値下げせずに、シェア・アップする方法でなくてはなりません。


大半の場合、この方法は、今戦っているマーケットには存在しません。
実は、他の業界で成功しているモデルを応用することによって得られます。

我々は、経営コンサル会社モデル・派遣会社モデル・紹介会社モデル・人材コンサル会社モデルを研究し、会計業界に応用しています。


異業種で成功してしるモデルは、税理士・会計士業界にはないので、いわゆる『ブルー・オーシャン戦略』(非競争戦略モデル)を使うことができるのです。

この結果、競争状態がなくなりオンリーワンとなれるのです。
我々は、僅か2年で、会計・財務専門派遣で業界のトップシェアを得ることができました。

(というのは、会計・財務専門派遣会社は、会計事務所が片手間程度で行っているところしか存在していないので、ちょっと頑張れば、簡単に業界1位になれるのです。税理士業界でまともに戦って業界1位になることは不可能です。)

しかし、特定分野で高収益を上げれば、現在は、宣伝活動・マーケティング活動も税理士業界は解禁されているので、一気に攻め落とすことができるようになります。

私は、あくまでも税理士であり公認会計士です。
自分を育ててくれた業界に恩返しするために、徹底してこの業界を機軸にビジネス展開をします。

派遣会社を経営しているわけではありません。
一気にこの業界を変えるための戦略を考え続けているのです。



何かを得たければ、得たいものを直接得ようとしてはいけません。

なぜなら、それは、誰もが欲しい物なので、競争が激化してしまいます。


「外堀を埋める」戦略を常に考えなければ、討ち死にするだけです。