先日、神田昌典氏の『成功者の告白』を読んで気づいたことは、『人生のパターンは有限』であるということです。
我々は、人の数だけ人生のパターンがあると思っています。しかし、神田先生は、「映画のストーリーを見ても、いくつかのパターンに分類されるだけ。主人公の名前と顔が変わるので気づかないだけ。」といった趣旨を述べられておりました。
今まで、多くの本で成功者の研究がされてきましたが、その中で、本当に成功している人は、ほとんど同じ成功哲学を持っているということが分かります。
ここで重要なことは、成功者は研究対象になるが、凡人は研究対象に中々ならないため、凡人の人生を我々は、分かっているようで分かっていないのです。
しかし、普通の人は、我々の身の回りに数多くいます。これを分類すれば、ほとんどは、普通のサラリーマンか、専業主婦、または共働きの夫婦です。
このように考えれば、人生は思うほどパターンは少ないということです。
私が考えた、最小パターンは、次の4分類です。
①仕事で成功し、家庭でも成功する
②仕事は成功したが、家庭は崩壊した
③仕事は平凡だが、家庭は普通にうまく行っている
④仕事もうまくいかないが、家庭も崩壊した
まず、①は、我々が目指すべき人生です。本田健氏のいう小さな小金もちは、この①にあたります。松下幸之助は、『良い企業人であると同時に、良い家庭人でなければならない』といいました。本人はどうであったかは別問題ですが・・・まあ、両立の重要性は気づいていたのでしょう。
②は、ベンチャー企業経営者の成れの果てです。仕事に成功しても家庭が崩壊しては意味がありません。また、それを肯定するようであれば、幸福とはいえません。
③は、ほとんどの人がここに入るのではないでしょうか?
④の状態だとホームレスになります。
人生に多くのパターンがないとすれば、我々は①になれるように努力すべきです。