新型コロナウイルス感染防止と経済活動の両立に向け、デジタル庁は12月中旬から、ワクチン接種の電子証明書を発行したい考えだ。
取得にはスマートフォンとマイナンバーカードが必要。
持っていない人には、市区町村の窓口を通じて紙の証明書を発行する。
電子証明書はスマホの画面に表示する。
スマホにダウンロードした専用アプリで申請すると、ワクチン接種記録システム(VRS)に登録された個人の接種歴を参照し、自動で発行される仕組みだ。
申請の際には本人確認のため、スマホにマイナンバーカードをかざし、暗証番号を入力する必要がある。
画面に表示する接種情報の範囲は3段階に分かれ、選択できる。
最小の段階では「接種した事実」だけを表示する。
具体的な文言は未定。
中間ではQRコードが加わり、専用機器で名前や接種日などを読み取れるようになる。
最大では、これらの個人情報が画面にも表示され、目視での確認が可能になる。
これまで国発行の接種証明書は紙製の海外渡航者向けしかなく、国内用は接種券に付いている「接種済証」などで代用していた。
デジタル庁の電子証明書は国内外で利用可能。
国内では、飲食店や宿泊施設、イベント会場に入る際などに使うことを想定している。