染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

登呂遺跡に行きました

2015年06月16日 22時31分24秒 | 工房豆
静岡県での竪穴住居として有名な登呂遺跡に行きました。ちょっとした打ち合わせです。

以前から、スピンドルのコマがあると聞いていて、織り機の再現がされているというので、見に行きたかったのでちょうど良かったです。
再現の模型は撮ってこなかったのですが、まあ間違いとも言えないので、こういうものが発見されているのなら、そうであると言える。ただ、有料の会場を見るとどうも首をかしげてしまうが、まあそれはそれであるし、考古学の専門家と染織の専門家では解釈が違って当然である。結果に基づかなくてはいけない考古学であるから、いい加減なことは言えない事は理解している。ただ、染織の常識ではない。

最初の画像は発見された布切れである。染織の文化は人の歴史であると言い続けているものとしては、ありがたいです。こんなものでも良く見つけたものだと思います。
素材はなんだと聞いたら、麻だという。
この布は麻かもしれないが、繊維は麻だけではない。日本の布は麻しか無いと思っている事がおかしい。麻と絹しか使っていなかった時代にスピンドルは無いぞ。



紡錘車はスピンドルですが、これ直径6センチ位の土練制だそうだけれど、これさあ、でかすぎるし、重すぎると思う。麻を撚るにしてももう少しコンパクトにするはずである。勿論これでも出来なくはない。ただ、世界中の紡錘車で焼き物で作られた物はあるけれど、こんな大きくないと思う。普通にうんだ麻に撚りかけするのなら、木を切ってコマにしたほうが良いはずである。これだけ大きな物を使うとしたら、長繊維か、撚り増しかなと思う。じゃあ麻でもいいじゃんと自分に思う。僕も少し迷う。これがスピンドルであるとするならば。



織り機。
ちゃんとした発掘されたものも確認しましたが、いまいちわかりづらいです。再現のものも間違ってはいないでしょうが、結構発達している。わかりづらいけれど、上の説明の絵では織れない。そこはまあ小さいことである。
専門家はまあちょっとでも自分の知識はひけらかしたくなる人もいるから、これは違うとかあれも違うとか言うけれど、結局みんな手探りでやっているんだから、仕方がない。文句をいう人は証拠を持ってこなくちゃあいけない。

そこでみんな推量とか時代考証とかで、こうでもないああでもないとやっているわけだと理解したのですが、であるならば、人生もっと楽しんでたんじゃないかと思います。



琴発見。ほんとに琴なの? と思うわけです。 琴だとしましょう、じゃあ、弦は何?琴は糸っていうんだっけ。



犬の歯発見。犬飼ってんじゃん。でも食べたのかな?



珍獣発見



トリケラトプス発見?

後半2つは今回は置いといて、琴の糸、なんだよって考えると 生糸ですな。絹糸。犬いるのなら、毛も取れますね。あれ、そう言えばスピンドル。

繊維が麻だけであるという前提から、考えなおして行かないといけないと思うんですよね。そのためには証拠を積みあげなくてはなりません。館長さんにもお会いしましたが、どうも若輩者に見られたようで相手にされていない感じであります。であるならば、結果を突き付けてやると思っています。

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