染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

お話の会

2017年04月30日 13時42分36秒 | 芸術作品
先日お話の会に誘われ、スライドを交えてお話をして来ました。

僕の人となりを聞くっていうイベントですが、まあ、何を聞きたいのかわからないので、堅苦しいレポートを提出しましたが、何度か読み返してみてもこれではなんともつまらなそうな感じです。

それで、最初にマダニ君(生体)を見せてあげて、アクセサリーなども見ていただきましたら、
これを作るようになったきっかけまでの、長い遍歴を話しました。

そうすると、
一応はじめに染織家だって言ってはいたんですが、そんな本職はすっ飛んで、みんなマダニが気になってしょうがない感じでした。

でもそれはそれで、作品について本質的な話はできたかなと思われます。
色々な素材を使ってはいますが、根幹は同じであることがわかればまあいいんですね。途中退席される方もいなかったので、まあ良かったと思います。

そんな日の昼まで制作していたものも持参しましたよ。





この上の二匹いるやつは、雄と雌です。タカサゴキララマダニ




芸術とはなんぞやって他人の声を借りて、わざとらしく難しく言って芸術ってこんなに哲学的で、高尚なものだって言っている方が多い世の中ですが、そんな風にはしたくないのですね。
長いこと芸術論とか聞いたって、どんな人も堂々巡りで、新しい発見や知見を得られる人はあまりいません。

芸術家ばかりが集まったって、経済は動かないですから、僕はこう言った行事にはなるべく参加します。
今回色々な専門家の方もおり、楽しめました。

昨今の作品は作家同士の内輪ネタ的なものが多いのですが、本当に評価するのは作家以外の方々にどれだけ認知されるかでもあるかと思います。もちろんそればかりではないですが、そうしないと食べていけない。そういう作品も作るってことなんだと思います。


ただ、飛び道具が飛びすぎました。

藍染のワークショップ開催

2017年04月13日 09時52分36秒 | 工房豆
春の陽気がちらほら見えておりますが、藍染めのワークショップを開催しますので、お時間のある方は是非お越しください。


2017年4月23日(日) 13:00〜16:00

富士宮富士山環境交流プラザ
静岡県富士宮市粟倉1618−9

参加費 2000円
90センチ角の布を染めます。
持ち込み可(別途1000円/Tシャツ程度)

定員15名

連絡先 染織工房豆 遠藤まで

090-9385-2519

Do Arts Fujisan STARTING EXHIBITION



「Do Arts Fujisan STARTING EXHIBITION」

と言う展示会でのワークショプになります。
特別何かリンクした内容はありませんが、環境交流プラザでの展示もご高覧いただければ幸いです。

僕も作品を展示いたします。

https://www.facebook.com/DoArtsFujisan/?ref=aymt_homepage_panel

鹿革のミニがま口のワークショップ

2017年04月02日 20時17分38秒 | 富士山環境展
環境展ではワークショップで申し訳ながらも参加をお断りにすることがありました。
これほど人気になるとはわかりませんでしたので、うれしい悲鳴です。ですが、申し訳ない思いでいっぱいでした。

その中でも参加者が多かったのは、鹿革のがま口のワークショップ。
富士山麓の鹿の皮をなめしていただいたものを使います。染めは酸性染料です。いつかは天然染料でしたいですね。

人が多くなれば、皆同じようになりがちですが、講師の意地が悪いので、みんな革が違うように染めて用意しました。

おかげで選ぶのに時間がかかりますね。








午後と夕方の二回に分けて、たくさんの方がご参加されたので、十分なご指導ができなかったかもしれないのが少し残念ですが、
皆さんそれぞれ納得した色合いで制作できたようなので、良かったです。








参加者の方からもお話がありました、もう少し大きなものを作りたいということですが、
鹿革だけではコシがないので、ちゃんと使うには、手間をかけなくてはならないので、短時間のワークショップでは難しいかなあと思っています。

またこの期間だけでなくとも、ワークショップのお話があれば行いますので、ご連絡をいただければお伺いします。

富士山環境展4 終了しました。

2017年04月01日 10時23分46秒 | 富士山環境展
富士山環境展が終了しまして、しばらくたちますが、御高覧いただいた方々、出展作家、協賛者の方々大変ありがとうございました。
これからも続きますが、色々なところで周知活動などもしていこうと考えております。またよろしくお願いします。

今回は野生動物と、人との関わりを考え、ただ何頭鹿や猪を獲るのかということは根本的な解決になりません。
その根本的な原因を精査し、どのようになっていくのが今の理想か考えてみたいと主題を掲げておりました。
明確で真新しいものにはならなかったかもしれませんが、富士山麓の森林の再生とは何であるか、人と野生の共存はどうあるべきか今一度考えるきっかけになったと思います。

今回自分たちは初心に立ち返り、生き物や生態系の中の人間社会と、その影響力を知ること、知っていただく事を念頭に企画していきました。

今回のワークショップも、多くのスタッフに支えられながら、鹿の解体から、食べる事、皮の活用、さらには骨の活用まで、全てを使い尽くす事を念頭に行いました。
参加者は、市内外からお越しいただいておりました。多方面からのご参加は大変嬉しく思いますが、市内近郊のみなさんの理解が浸透しているのか、もしくは興味が薄いのか不安にも思われます。前向きに捉えるならば、市民には浸透してきたので、さらに広範囲で展開していく時期なのかもしれません。

こういった森林を活性化させる活動には、正解はありませんし、その瞬間でさえ状況は変化していくものです。
その変化や体で感じる流れを理解し、対応していくことと、様々な地域の方とも連携していきながら、全ての種にとって最善となれば良いなと思います。

少しずつワークショップの事を掲載していきます。

富士山麓はいつでも鹿に会えます。