マメコガネです
胸の部分が緑色で、翅が茶色~緑色の小さなコガネムシ。大きさは10ミリくらい。まあ小指の爪くらいです。
林の周辺や畑で、マメ科植物やクヌギに群れて葉を食べます。
都市郊外や人家周辺でも普通に見られ、作物や園芸植物を食い荒らす害虫として嫌われています。
アメリカにも侵入し、「ジャパニーズビートル」と呼ばれて恐れられているそうです。
17日の夜10時過ぎにダイニングにて本を読みながら、うつらうつらしておりました。
すると、まあ目も覚めるどころか、突然耳の中に雷でも落ちた様な爆音とともに痛みが走りました。
余りに痛かったので何事か理解もできませんし、自分が何をしているのかも理解ができませんでしたが、何かが耳に流入して来た事だけは理解ができましたので、耳かきで取り出そうとしたら、余計に痛い。どころか流血の惨事に!
情けない事に結構痛がりました。耳かきは殆ど使っていないんですけどね。
かなり大騒ぎしたようで相方もおりてきました。
見るとダイニングは血の海です。大げさです。でも丸くなって脂汗をかいている間抜けが痛がっている訳です。話しは通じないしどうしようもないので、救急車を呼んでくれました。
「耳になんか入った」
とか言っても、耳から出血を見ると色々最悪な事も考えるものです。
救急車を呼ぶかとのたうち回る物体に話しかけても応答はありませんでしたが、その物体はそんなもん呼ばなくても自分で病院に行こうと考えていましたが、応答できずこの痛みをどうしたらよいか思案しています。時折強い痛みが波のように襲ってくるんですな。痛みは高値安定していますけど、時々それより上に行くのです。すると血が出るんです。
あまりに痛いんで外耳道を押さえつけていたら、親やら、色々集まってきて、もうろうとする中うろたえる皆さんがいます。
ななさんは「とうちゃん痛い? 薬つけたらなおるよ」とか言っていました。
救急車なんか呼んだら近所の皆さんが物見遊山で集まってくるなあ、めんどくさいなあとかつまらん事を考えましたが、あまりの痛さにどうした物かと痛みの波と戦っています。
そうしているうちに救急車が来て乗せられました。はじめは船みたいな担架に乗せられて外に待つストレッチャーてやつに乗せられました。その頃には痛みが安定しておりましたので、色々受け答えする余裕ができました。
状況について応対しているうちに車は走りだしましたが、結構揺れる。乗せられた船型担架は滑るようで、落っこちそうになりました。特に坂道で前後に流れるようにね。
車の買い替えを検討していた頃に中古の救急車が乗り心地がいいのではないかと思って検討した事がありましたが、やっぱりよそうと思います。
他にも、一寸ぼうしの鬼はつらかったろうにとか、獅子身中の虫自ら獅子の肉を肉を食らうとか、考えてた訳です。
救急センターの先生は見てくれましたが、「なんかいるなあ、けどとれないぞ」とか言って、「手術かなあ」何て恐ろしい事言っています。
でも結局、救急センターでは対応できないんで、市立病院に行きました。その頃には痛みも安定していたので、そこからはタクシーで移動しましたが、痛いにはいたい。結構つらいもんです。乗り心地はこちらの方がいいけれど。
暫く待って耳鼻科に通されました。陽気な耳鼻科の先生はちょっと知り合いの人に似ていたので可笑しかったですが、まあそれは今はどうでもよろしい。なんとかこの痛みをしてください。
「ここに仰向けになって、まず右耳を見せてください」
入ったのは左だ。とか思いながらも言うがままにしていました。「ああ、きれいですね。じゃ左見まーす」と言って左耳を見て、「おお、なんかいますね』うれしそうだ。
「じゃなんとかします」
と言いながら、ほじくり始めました。これが痛い。歯医者で、神経突っつかれても我慢できますが、これはつらい。
「もうちょっと我慢してくださいね」といわれながらごそごそやる事10分ぐらい。
「でました。じゃ奇麗にします」
それで、つまっていたのがこれ、
「そうですねえ、虫が入って出るに出れなくなったんですね、もう死んでますけど」楽しそうだ。
ほお、こんな小さな物体(およそ長さ12ミリ幅7ミリ)のためにこんな大騒ぎをおこしたのですな。この張本人どうしてくれようか。
「あの~、これ、貰っていいですか」
「え~、いいですよ、そんな事いう人あんまりいませんけどねえ」とか言いながらうれしそうだ。
まあこれですんだからいいけど、こんな事のために救急車を呼んだのが申し訳ないです。でもどうしたらこんな物の流入を止められるんでしょうか。
今でもまだ左耳は聞こえにくいです。