染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

今後の予定

2012年04月17日 21時01分19秒 | 
これから、少し落ちつきますが、また来月展示目白押し。と言う程ではないのですが、かなりかぶっています。
まあ忙しくしてると色々嫌な事も考えなくていいので、それはそれで良いもんです。

画像は相方が二人展をおこなう友人の猫 ゆず 
ちょっと下膨れでかわいらしいのですが、以外と偏屈な子は飼い主であっても自分の自由を拘束されると怒り出すお姫様です。
「ちょっと太ってて、、」と謙遜する飼い主様ですが、大丈夫わが家のがもっと大きいです。

打ち合わせでお邪魔しましたが、僕は基本的にサポートなので、猫と戯れていました。ホントは作品の写真を撮ろうかと思っていましたが、夜だったこともあり、猫だけです。写真とったのは。相方の二人展は6月中旬から、2週間です。

それから、僕の個展も6月末です。こっちのが大事。

それから、まちなかアートも有ります。とにかく新作を制作しないといけないのに、会場が難しいので毎年困り者です。こちらも6月末

さらに、日程も中身も良く判らないのですが、大月で、反原発へ向けての企画展に参加予定。
DMに名前は入っていないので、まだ展示できるかどうかすら未定ですが、明日話を伺います。おそらく来月おこなわれます。

7月はかなり遠くでの展示が有ります。作品の制約も多いのですが、大きめのテキスタイルでおこないます。これは相当頑張らなくてはなりません。

色々と声をかけて戴いておりますので、有難いです。どしどし声をかけて下さい。自分の限界はまだまだです。お金の限界はすぐですけれど。


銀座にて

2012年04月04日 11時31分12秒 | 芸術作品
銀座一丁目ギャラリーにて、集気鏡展 と言うのに参加しています。昨日暴風雨の中搬入しました。

集気鏡と言うのも良く判らないのですが、気を集めるとかなんとか。信心深く無い僕は取りあえず磨かれた金属による鏡が欲しくって参加しました。これのメンテナンスが大変で、ちょっと擦ると傷になる。時々は磨かないと曇るとかなんとか。

そんなんで、この鏡のメンテを最優先に作品を制作。あんまり気に入らんのですが、皮革の積層による積み革で制作。これをゴリゴリ削りながら作りました。
馬蹄形の革の古い箱に入っています。元々何が入っていたのか解らない箱ですが、今回の作品に以外とぴったりでした。
黒と赤の積層なんで、仕上げをすると漆っぽくなって高級感が増しました。

宗教観を出すといやらしい。と感じているので、特にそんな物は考えていません。でも参加者のほとんどが女性なんで、展示もこれは力を感じるとか、これをここに置くと眉間にしわが入る感じとか、こっちだと落ちつくとか、普通の展示ではあり得ない指示を出すので、なかなか難しい。悪気は無いのですけどね。まあでも無事すんでよかったです。

銀座一丁目ギャラリーにて、明日から展示始まります。
http://info.ginza1.net/?eid=82



集気鏡ってのは一般な言葉ではないと思われます。今回の鏡の素材はわかりませんが、銅鏡とかそんな感じ。今ではステンレスでも鏡面仕上げが出来るけど、それよりかなり柔らかい素材でした。今度確認したいと思います。手で磨いている事は確かな様でした。

展示会終了いたしました。

2012年04月02日 08時25分04秒 | Weblog
先日、工房展示会終了いたしました。
基本商品ばかりでしたが、多くの方にご高覧戴きありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。画像はコチニールの華です。解説は後ほど。

いい物を作ろうと心がけていますが、いい物とは何かと言う問いを戴きましたので、ここでお話しさせていただくと、質問者の多くが高価な物、手の込んだ物を想像されます。
それは間違いではありませんが、正しくは無いと思っています。

僕の良い物とは、使う環境に対して、最適、最高な物。です。

良い素材であっても、それに似合った環境を与えてあげないと良い物とは言えません。ウールやカシミアでハンドタオル作っても水をすいません。
簡単に言えば適材適所と言いますかね。

細かいことを言えば、ウールやカシミアだけで制作されたマフラーは温かいが、暑い。それは保湿が足りないから。それでは絹を使うかって事になり、別糸にして使っても繊維自体に入り込まなければ、それぞれが独立して仕事をするので、糸自体に両方の機能を持たせたいとなれば、自分で紡ごうかってことになるんです。

ウール自体にしても、ウールはその歴史と共に多くの品種が改良され、毛質も多岐にわたります。それぞれの素材を使い分けなければ、今ではほとんど聞きませんが、ウールのマフラーやセーターはちくちくして嫌だってことになります。これは単純に毛質の使い方を間違っているからです。
既に僕がマフラー等人肌に触れる時に、使っているウールは一種類しかありません。でも、ランチョンマットやコースターに使っているウールはかなり固い素材です。コースター等の水がかかったりする環境では固いウールが最適です。マフラーに使う原毛では柔らかすぎて、面白みも強度もありません。

価格で言えば、固い原毛はそれほど高価ではありませんが、使う環境に対しては最高の物です。どんな高価な素材も寄せ付けません。
それに手を加え、より良い仕事場を与えてあげるのが我々の仕事であります。そういった物を商品として提供できれば良いなあといつも感じているのですが、それを全面に押し出して営業できないのは職人気質が少々ではありますが、叩き込まれているからかもしれません。

それはそれとして、取りあえず展示会終了いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。



画像のコチニールの華。と僕が呼んでいるだけですが、染織家でも滅多に見る人はいません。
僕のように貧乏性の染織家ならまだ使えそうな染液を残しておくんですが、暫く置いておくと、コチニールの様な動物性の染料にはこのような花が咲きます。これ実はカビです。水面上に奇麗に広がります。ホントに奇麗です。もうちょっと大きくなると胞子を出します。鍋一杯になると奇麗と言う余裕は無くなりますけどね。