染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

クリスマスギフト展

2015年11月30日 08時39分24秒 | 芸術作品
来週から始まる静岡のギャラリーでの、クリスマスギフト展に参加します。
会場のスペースや人数、ギフトになるものと言う制約もあるので、小さめの作品を作ります。あまりそぐわないものを送ってもしょうがないので、クリスマスらしい色合いで絵を描きました。

このモデルになった子に見せましたら、

「違うね」 

と、言われました。まあ、模写ではないので、ディフォルメしてるからその通りですが、ちなみにどんな所が違うか聞いてみた。

「もっと髪がボサボサだ」

そこですか、、、

ちなみにもう一点送りました。こちらは静岡市での代名詞になりつつあるカバ君です。

そんなクリスマスギフト展、12月7日から行われます。
金座ボタニカ 
静岡県 静岡市 葵区研屋町25
クリスマスギフト展

小さな命から

2015年11月22日 21時16分20秒 | 動物 化石 鉱物
駐車場で拾ったイカせんべいみたいな、多分ヤマカガシだと思う個体。

駐車場で見つけて、取りあえず綺麗に乾燥している事もあり、持ち帰りました。

まあ、ぺっちゃんこです。頭が見当たらないけれど、切れちゃったのかなと思いつつ、身体がどういうふうに曲がっているか想像してみたり、体色を確認したりして鑑賞しています。皮もちょっとむけているので、劣化しやすく、今後樹脂などに入れて固めようかと思っています。

こういうのを見ると、化石などで身体がこう曲がっているとか、生まれて間もないとか、この個体の経緯について想像しているけれど、まあよく調べているなあと思います。

完全に癒着してしまって、よくわからない状態です。

想像するに、この駐車場の真中で、車に轢かれたのは解ります。そこから、多分朝、身体を暖めるために、少しあたたかくなってきたアスファルトで暖をとっているところを通りかかった車に轢かれ、乾燥して、肉もあまりなく、アリの巣も近くないことから、そのまま乾燥してしまったのだろうと想像できます。

でも、本当にそうだろうかと、問うてみる。

空から蛇が降ってきたりするご時世ですから、侮ってはいけません。
一番の疑問は、蛇、ひなたぼっこしてるとワリと真っ直ぐなんですよね。
頭を取られてもなお生きて、苦しんでここまで来たのかもしれないし、空から降ってきたことも否定は出来ません。むしろ、この駐車場の利用時間は割りと朝早くと夕方遅くの時間が多いので、蛇の活動時間とはあまり一致しないと考えられる。

もしかしたら、野良猫が多いので、彼らが獲ったが、捕獲の時に頭を刈ったまでは良かったけれど、移動中に車などの邪魔に遭い放置し、惹かれたのかもしれない。最終的にここで轢かれたのは石の癒着などから、間違いないと思いますので、それまでの経緯をこの苦しんだ様な身体の形状から予測していくわけですが、ここからは顕微鏡とかで骨や皮膚の傷とかを確認しなくてはならないよなと思いますが、そこまでする気もないのですな。虫眼鏡では見てみましたけど、何しろ車に轢かれてるからなあ、、、

ま、頭を先に踏まれて、千切れちゃって、悶絶している所を更に踏まれたってのがいいんじゃないかと思ったりするんですが、真相はわかりません。


画廊について思う所

2015年11月16日 15時38分22秒 | 芸術作品
個展開催中の時に色々お声を架けていただいた所に行ってますが、
何とも釈然としない話の中で、先日マンタムさんという方とお話いさせていただいて、ちょっと溜飲が下がりました。

「俺の作品、嫌われるんだよね」

と、もうしておりました。彼の作品は生き物に対して真摯に向き合い、骨などの既に息絶えているものに新たな息吹を与えるもので、まあ、見る人が見たら、ちょっと怖いかもしれませんが、作品に対して、その畏怖や意志が感じられ、とても共感できる方です。

画廊の方とお話をしていて、やはり僕も嫌われる感じでしたが、画廊に飾ってある作品は、多分居間とか、会議室とか社長室とかにあって、ほんとに飾り物に調度いいんでしょう。主張もなければ、意志も感じられない。上手だけど、残念な感じ。
巷では、確かにファンタジーな作品は多いのですが、それよりも何も語らない作品たちが、雑然と置かれている。この作品を見ている人達も、値段を見てすごいと言っているようにしか見えない。
こういうところでは、当然嫌われるわけですよ。

この画廊のスペースとは別に、販売スペースを設けて、他の作家と同様に作品をおいていただくような話をしていたのですが、その場所もなかなか雑然というか梱包用の箱とかも棚においてあり、台は紙で覆ってある。多分まだ改装中でもあるのでしょうが、木彫の作品とともに陶芸作品があり、抹茶のセットとかも置いてある。これは作家に申し訳ない。ちょっとひどい。そんな所にちょっと嫌がられた僕はもっとひどいのかもしれないけれどね。

話を聞くと、こちらではコンセプトを設けてやっていると言っているし、外部の方も入ってもらっているらしい。
じゃあ、もうちょっと頑張って欲しい。コンセプトやテーマって何かとか、作家と言ってもほぼ工芸家だから、納品すればそれで後はおまかせという人は多いから、何も言われないんだと思いますけど、作品がすきで置くのであれば、こういう扱いは出来ないと思うなあ。と打ち合わせ中思いました。

「我々は、彫刻や絵画なら展示はしっかり出来る」
と鼻息荒く申していましたが、新しい物を見ていない人が、あえて言ってしまう言葉は危険であると、経験上知っている。

嫌われた富士山麓の猪のペンケースと小物いれ。物語や命を感じられるものがお嫌いらしい。


個展終了しました。

2015年11月12日 23時28分13秒 | 芸術作品
個人展覧会 座標 終了しました。
ご高覧いただいた方々、応援してくださった方々、ありがとうございました。

取り急ぎ御礼申し上げます。次回展示のお知らせとともに改めてお礼をいたしたいと思います。

画像は展示前のイメージ。こういう展示になるとかなり人を寄せ付けなくなるので、最後搬出前に急いで撮影しました。

このコンクリートの柱もだんだんとシンプルになり、なるべく意識を対峙する人に向くように心がけておるのですが、そうなると冷徹な感じがしてどうもいけません。
今回の展示は色々な問題点のある地点へ行き、それを伝えることでしたが、そもそも何が問題なのか解らないという方が多かったです。
それは予想しておりましたので、不思議ではなく、今回の展示が知る機会となったことは喜ばしく感じます。
写真と作品がそこにある違和感は何かの問題があると伝える指針ですが、何らかの解決を明示するものではありません。
その問題は時間とともに刻々と変化し、その時にあった最善と思われる解決方法を考える事が必要です。
ただ、その問題が何故問題であるのか理解できないと、多くの意見の中、軋轢しかうみません。

より多くの方に今起きている小さな事柄が、これから大きなうねりとなり抗えなくなってしまってからでは遅すぎます。既にそういうものも多いのですが、それでも、何もしないと生物の多様性、災害や公害に至るまで本当に対処療法しかできなくなってしまいます。

そうなる前に今ある世界をもっと多様化した、より豊かな世界を取り戻したい。

人類が起こした現状ですが、きっと人類なら何とか出来るはずです。

個展終了しました。ありがとうございました。

それから、富士山環境展3 の開催も近いです。またお知らせします。

個展終了間近

2015年11月07日 10時59分37秒 | 芸術作品
個展も残すところ後2日
作品を片付ける所もそろそろ考えなくてはならないのですが、家は片付かずにおります。

それでも午後から、会場におります。

よろしくお願いします。


遠藤和帆個人展覧会  座標
2105年10月24日(土)~11月8日(日)
9時~17時 10月27日(火)11月4日(水)休館

富士山環境交流プラザ
静岡県富士宮市粟倉1618-9 0544-59-0050

個展も後半です

2015年11月01日 03時52分50秒 | 芸術作品
富士山環境交流プラザで行われている個展も後半に入りました。予定では1日2日の午後は確実に在廊しています。

11月8日まで行われていますので、よろしくお願いします。4日(水)は休館となります。



コンクリートやセメントは人の文明の中で生まれ育ち、この世界を構築する担い手となってきました。
人はその力でさらなる高みを目指していますが、文明の発展は自然との乖離を加速させています。表面的な美しさや心地よさばかりを追い求め、それだけを自然に求め、その厳しさや、危うさ、恐ろしさを忘れかけているように感じます。

現状の問題をおざなりにして先へ先へと進もうとする行為は、恐怖や現実から目を背け、まるで空が降ってくると恐れるあまり、空想や発展に勤しんでいると感じられます。

多くの人にとって大きすぎる問題は、個人の行動に虚しさを感じるかもしれませんが、多くの人が少しずつ意識を変えれば何かが変わると考えます。
多くの人が今何が起きているのかを知り、何がいけないのか、何故こうなっているのか、どうするべきなのか思考していただけると幸いです。



遠藤和帆個人展覧会  座標
2105年10月24日(土)~11月8日(日)
9時~17時 10月27日(火)11月4日(水)休館

富士山環境交流プラザ
静岡県富士宮市粟倉1618-9 0544-59-0050