染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

文化や芸術について

2018年11月26日 06時31分13秒 | Weblog
富士山環境展をおこなっている富士宮富士山環境交流プラザが、文化事業を閉鎖して未就学児が遊べる空間にしていくという方向になるそうで、今年度末の「富士山環境展8」を最後に展示ができなくなる予定です。
じゃあその中身は何かと問えば、何も決まっていないと言うおそまつさであります。
子供の為という錦の御旗を掲げれば何でも許されると言うまったく浅はかさで、政治家の人気取りでしかありませんな。

先日アートピクニックと言うイベントにて作品を制作して来ましたが、小学生くらいの子たちのものを作ることに対して、ものを作った人に対してのおもいやりの欠如には閉口させられる。勿論その親達も、関係する大人達にもそのような意識の低さが有りましたが、プラザ閉館と同じような構造があると感じました。

富士宮地区では田貫湖や自然公園などに遊具を設置したりすることが多いですが、全く意にそぐわず、その場の利用者、観光客の誰も期待しているものではなく、誰が欲しがるんだと言う感じです。景観の良い観光地や自然公園なのに何故人工的遊具がいきなり出現するのか、その発想がもともと間違っている。はっきり言って、声の大きな人の意向ばかりが尊重されている。

親たちは、自然公園で遊ぶ物がないと文句を言うのかも知れないが、その思考が支離滅裂だ。自然公園なんだから、自然で遊べよ。木に登れよ、与えられることばかりじゃなくて、遊びを見つけろよ。作れよ。
親もそれが出来ないから、遊具作れって懇願するんだと思いますが、親や大人が思考停止してるのだから子供はさらにそのう上をいくのだ。そう言う意見があっても自然公園だから遊具なんていらんでしょ。道路作る時の伐採予定の木を移植するんじゃいけないんですかって思う。

まあ、未就学児にはかなり待遇が良い地区です。待機児童なんていないと思いますよ。近所の保育園なんて子供いなくて困っているんだから。それよりも長いスパンをもつ文化事業を斬って捨てる事はさらなる小皇帝を作る事に他ならない。

富士宮市の文化事業はほとんど壊滅的です。
優秀な作家が多くいるし、移り住んでもいる。文化的にも自然的にも観光資源もある。が、まったく逆効果な運用が多い。
潜在的な素材を活用すれば良いものを何も出来ていない。文化芸術が全くおざなりにされていては、誇りある郷土となるかどうか。それはほかの地方都市を見てもあきらかですが、文化意識の高さに比例すると思っています。子育てはしても、文化芸術に興味のある若者は町に定着せず、出て行くことになるでしょう。

未就学児の助成がいけないわけではないが、小中学生も同じじゃないかなと思います。バランスが悪い。いま、義務教育の教育費が削られている。それもっと出そうよって言いたい。田舎の学校のトイレとかひどいから。良い子が多いので、文句も言わないけれど、40年前と同じだからね。建物が。
文化事業って人生の教育費だと思います。そこけずってる社会には未来はない。と感じています。


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