染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

うたた寝

2013年12月31日 00時54分07秒 | 工房豆
来年早々から企画の展示に入ります。ストライプ展
相変わらずなかなか進んでおりませんが、本職の織りを年末年始にかけて執り行うことの出来るこの幸せ。色々年始は面倒臭いこと多々あり作業は進みません。つい織り機でうたた寝などをしてしまいましたので、寝ようと思いますとなかなか寝られません。

とりあえず、作品と違って商品としての織物は、これこれするにはどれだけ時間がかかるか何となしに解ります。
ですから、頑張っても先が見えてくるので計画的に作らなくては身が持ちません。

とか言いつつも、貧乏症な上時間がかかるので、製作中に、これこれこうしたらもうちょっと良いんじゃないかとか考えてしまいます。

今回ストライプでいいって言っているのに、同色で緯糸を変えたりしてしまいます。すると布の表情が豊かになるんですね。糸により同じ染めでも色も変わるので、織り上がりの色合いに深みが増します。もちろん経糸は数種類の糸を使っています。まあ~、織りにくいこと。

こういうことは、見比べないとわからないのですが、それは叶いませんので、自己満足になるかもしれません。
でも確実に良い物ができることには変わりありません。だから妥協できなくなってしまいます。そうするとこれまでの計画よりも更に時間がかかります。でもこれを作品遅延の言い訳には使ってはいけませんね。

とにかく今度の日曜日に搬入です。出来れば、もう一度機をかけて織りたいのですが、無理っぽいです。でも期間中に何とかしたいですね。

でもね寒いっす。工房。ストーブから最も離れたところにありますから、織り機。

ステキなお知らせ

2013年12月28日 14時59分27秒 | 工房豆
先ほどステキなおはがきを頂きました。
季刊地域で鹿革のがま口を提供いたしましたが、その当選者の方から、わざわざお礼のおハガキを頂きました。

二人目のお子様が生まれ、その退院時に届いていたそうです。
僕は素材を提供しただけですが、このようなおハガキをいただき感無量であります。

当選されなかった方からもご連絡をいただくなど、季刊地域 意識の高い季刊誌であると思っていましたが、読者もまた素晴らしい。

この季刊誌のように地産地消、人と自然との共生、個々の自立などが皆できるようになると、心豊かに暮らせそうな気がします。

もし壊れましたら、直します。
ご一報頂けると幸いです。

今年最後の搬出

2013年12月28日 08時45分41秒 | 芸術作品
搬出に行ってきました。銀座の奥野ビル。以前個展をさせていていただいた、銀座一丁目ギャラリー。
銀座一丁目個展
マルシェ展に参加。あまり大きな作品を送らなかったんですが、他の参加者を見る限りもう少し小物を持ってくればよかったと反省しています。
マルシェ展

それはそれとして、私の搬入搬出には天候不順がつきものでして、この日も朝からしっとり雨模様。
霧雨程度ではありますが、中途半端で嫌だなあといった感じ。



銀座の街も濡れています。でも個人的にはこんな陽気だと東京の空気も少しはマシかと思えます。



東京タワーもカウントダウンの準備中かと思われますが、私には年明けすぐの展示が待ち構えておりますので、休みなんてありませんよ。

RYUギャラリー ストライプ展



そんな不遜なこと言っていますと、更なる試練を頂けるのは世の常です。
帰りは雨でなく雪です。凍ってます。鹿くんも出てきます。道の塩化カルシウムなめてます。写真はありません。



帰ってみると家の周りには何も雪がないので全く残念でした。

修理 メンテナンス

2013年12月21日 13時21分55秒 | 鹿革制品
先日ご購入いただいたがま口が壊れたので、修理いたしました。
金具部分がよく使っていると取れてしまうことがあります。これはこのがま口全般の作り方において、避けられない問題だと個人的に思っていますが、他にやりようがないので、逐一修理に応じております。

この他にも、鞄を使ってみて、こうしたいとかああしたいとかありましたら、修理修正に応じています。先日は大きな鞄に、取手をつけたりもしました。

今は修理も終わり、皮革に塗りましたオイルが安定するのを待っております。



革のオイルを塗る作業は色々なことを忘れさせてくれるので、良いです。

でも、これも大事ですが、この後ろに控える糸たち何とかしないとまずいですよ、、、俺。

鹿の骨の使い方

2013年12月09日 02時24分03秒 | 鹿革制品
鹿の顎の骨の使い方についての一考察。
こんな使い方がありまする。

鹿の骨の使い方

鹿の顎は回転することにより揚力を得て飛んでいます。これで獲物を取れると一人前かと思います。
かの投棒具、ブーメランと同様かと思いますが、帰ってこないと揶揄する者も身内におります。でも私にとっては日本のスポーツ競技ブーメランと一緒にしないでもらいたい。戻ってくるものは本当の狩りには使えない。

それでも頭の硬い人のために申しあげますと、これを揚力が付くように削ることも可能です。そうするとまあ少しは戻ってくると思われます。でも、重さがなくなり殺傷能力は下がるかとおもいます。

そうはいっても、これがブーメランの原点かと思われたとしても、そんな証拠は上がっていません。ツタンカーメンの墓から出たとか、アボリジニが持っていた最古のものが縄文時代と聞きますが、すべて木片。骨はいいと思うんですけどね。


本日の染め

2013年12月07日 20時51分11秒 | 工房豆
本日の染めと行っても、この三色を染めるのに5日もかかってしまいました。
今回量はありませんが、ちゃんとしたものをストライプ展に出店したいので、いろいろめんどくさいことしていたら、時間ばかりかかってしまいました。

すべて絹で、茜 藍+玉葱 玉葱 の三色です。

真ん中の糸がずいぶん水色に見えますが、一応緑です。藍染めを絹に多用しないのは僕の勝手なこだわりです。今回の様にストライプなど他の色と合わせて使いたいときには、ほとんど使わないです。

1日置いて、糊付けをして、整経に入れるのは来週末か、再来週には織り出せるようにしないといけません。

僕の作るストライプですから、間違いなくカラフルです。そこは間違いありません。



そう言いつつもキツネくんの鞣しの仕上げもしなくてはなりませんので、しました。

こういうことを言うのは嫌ですが、正直ね、小型の肉食獣は結構臭いです。
洗って匂いを取りました。とれているかどうかはわかりませんけれど。

 



ピアノ鞄

2013年12月01日 14時35分05秒 | 工房豆
子供の誕生日プレゼントにピアノの鞄を制作いたしました。
革ではありますが、ラミネート加工されているので、よくもわるくも水を弾きます。子供のラフな使い方にも耐えうる革ですが、今後の経年変化があまり期待できないのが残念
でも、取手部分はタンニン鞣しの革です。
以前製作した子供の横断バックでクロム鞣しの革を使ったら、今は少し残念な状態で治すかどうか思案中であります。
その反省から、今回はタンニンなめしの革を使いました。

目的がはっきりしているととても使いやすく出来て良いです。大きさも本に合わせていますし、中に12色入り色鉛筆がちょうど入る大きさのポケットもあります。