染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

本日の染め

2013年05月28日 22時36分24秒 | 工房豆
本日は皮革の染め。
6月のワークショップに向けて。実は僕も無理やりながらも講師として参加させて頂きます。その準備。
鹿の革を酸性染料で染めています。もともと薄茶と言うか白っぽい茶で染まっているので、混色せずともなかなかの色合いが出ます。

            

            赤系はこんな感じ。

ワークショップ用なので、すでにカットしています。これをねくっつけて穴を開けて縫うのですが、時間も限られているので、出来るところまではやっておきます。なるべく皮革を無駄にしないようにしたいので、ギリギリでカットしています。皮革は同じ革でも部位によって違うことも知ってほしいです。

伊豆のizooに行きまして、

2013年05月13日 18時11分47秒 | 動物 化石 鉱物
伊豆の爬虫類専門動物園IZOOに行きました。
今回正月に行って以来、二度目となります。天気も悪く、人も少なく連休中のお話とは打って変わって快適に見ることが出来ました。



今回の目的はコノハカメレオンの赤ちゃん。これがほぼ自然繁殖だって言うのがスゴイ。外で低い柵があるだけです。外にはなかなか出られないかと思いますが、ほぼ野生と変わらない環境で伊豆の温かいところとはいえ今年の冬を越し繁殖しました。
この他に、フトアゴヒゲトカゲ、ジャクソンカメレオンなども外飼されています。

とにかく色々な爬虫類はじめあまりお目にかからない動物が見られて面白いです。
ただ、このIZOOの館長の白輪さんはもともと爬虫類の卸商だということでした。それはそれで全く構わないのですが、それがなんだというと、ココに展示されている爬虫類、ほとんどペットとして買うことが出来き、飼うことが出来るってことです。もちろんIZOOでは売っていません。
ココへ行った帰りに子供がカメが欲しいというので、ホームセンターのペットショップに行くと売ってるじゃないですか、フトアゴヒゲトカゲ。

他にもリクガメ、カメレオンや、エリマキトカゲから蛇まで。蛇なんかおとなになると5~20メートルになると説明かきされています。こんなの売っていいんですか?
哺乳類はほとんどがワシントン条約にかかっており基本売買が禁じられていますが、爬虫類はそれほどかかっていないのが現実、アナコンダや猛毒ヘビなんかは無理らしいですけれど。
カエルのカビの問題はどれほど収束しているかわかりませんが、カエルなんかも色々な種類が輸入されています。



真っ暗で申し訳ないのですが、パンケーキガメ。
とにかく薄い、しかもお腹側が柔らかい。岩の隙間に入ってお腹をふくらませて引っ張り出されないようにするっていうんだからスゴイです。実は僕のあこがれの亀でありました。
実は彼ら絶滅危惧種。アフリカの亀ですが、前記の通りとても魅力的な個体。ペット用として乱獲され、保護下の現在でも密猟もされています。お恥ずかしいことに大半が日本に入っています。輸入するときには正規の手続きを踏んでいるのでしょうから、業者が悪いとも言えません。

IZOOはやはり爬虫類の卸をやっている方がしているなあと思ってみると色々納得させられるんだけれど、ペットショップで商品として陳列されている個体よりも、環境が行き届いているので、いいと思います。僕も動物園のあり方や見学者としても矛盾を抱えているのだけれど、その動物がなるべく自分の生き方を存分に活かせる方向でいられるといいなあと思う。そういった点で、個人的に飼育する場合本当にそれでいいのかと自問してしまうので、ぼくは飼うことができません。だから動物園に行くんですな。

個人的にちょっと怖いなあと思ったのが外飼いの個体。越冬しちゃうんだってびっくりした。IZOOでは問題はないと思いますが、ペットショップで買える生き物です。生き物を飼うときに本当に真剣になってほしい。生き物を最後まで見届けなくちゃいけないって目の前にある小さな亀を見て思う。ヘタすると世代を超えて面倒見なくちゃならないんだぜ亀。

ブックカバー

2013年05月06日 23時13分48秒 | 工房豆
鹿革でブックカバーを制作しました。留め具は鹿の角です。
僕は基本的にそのモノのためのものを作るのが好きなんですが、このブックカバーも例外ではありません。
本はそれぞれ大きさも厚さも違っているため、その本に合わせたカバーが必要なのはいうまでもないと思います。英国など欧州では本の表装が後でおこなわれるくらいですからね。
ですから、中に入っている本も是非呼んでほしいものを用意しました。

というのは言い訳がましいのですが、ブックカバーを制作して、そのままにしておくと型崩れやタタミじわもできるので、何か入れておいたほうが良かろうということで、文庫本を入れて販売しようと考えております。



中に入る予定の物を幾つかご覧頂きます。ちょっと困ったことは角川文庫、少し小さい。高さが5ミリほど新潮文庫と違う。これは結構な違いになるんですね。今回はじめて知りました。カバーが硬い素材なら、あまり影響ないんですが、柔らかい鹿革だとちょっと型崩れが怖いです。ですから、今回は角川以外のモノを入れてあります。角川に合わすと他のものが入らなくなリますから。

個人的に好きな本を入れてあるんですが、この本が好きな人に使って欲しいし、買って欲しい。今回ばっかりはブックカバーをいいことに買い手もこちらで選んじゃおうと偉そうですね。
ちなみに挿入された本は 

ファーブル昆虫記1 アンリ ファーブル
走れメロス 太宰治
銀河鉄道の夜 宮沢賢治
注文の多い料理店 宮沢賢治

以上の4点
皮革がなくなってしまったので、これだけですが、他の皮革でも制作したいと思っています。

いい本と思っているものは割りと薄いことを今回改めて確認しました。読むための本と、メッセージを伝えたい本とでは目的が違うのか、後者の本は言葉を精査して要らないものをそぎ落としている感じを受けます。

個人的にはこれから、芥川龍之介の杜子春、鼻 宮沢賢治のセロ弾きのゴーシュ 太宰治 人間失格 養老孟 脳のシワ カフカの変身 などが好きなんで、カバーの制作をしようと思っています。このへんは王道ですけどね。ちょっと違う所ではテリーケイの白い犬とワルツを も予定しています。

でも芥川龍之介や太宰治 文庫本、薄いんですよね。やりづらいです。そういえばジーキル博士とハイド氏も薄いですね。フランケンシュタイン博士と怪物も意外と薄い。僕が好きな本は大抵薄い。内容は濃いと言うより深い思うんですけどね。


もちろん本来の目的は僕の好きな本を売ることではなくて、ブックカバーですから、中身を差し替えて頂いて構いません。こちらの都合で入れてるだけですから。
それでもこの本に興味のある人に使ってほしいなあと思っています。

明日の講座

2013年05月02日 00時16分40秒 | 工房豆
明日、講座があります。
毎月第1,3木曜日の午前中に富士宮の富士山環境交流プラザにて講座を開催しております。

染織工房豆の「スピニングカフェ」

名前ばかりかっこいいのですが、まあ要するに糸紡ぎながら、お茶しましょうというゆる~い講座。月1000円で、やってます。毎回終わりに僕がお茶淹れます。ココの所ずっとマンゴーアップルティーです。

月謝をいただければ、いつ来ても休んでもいいですよって感じなんで、正月とお盆以外は大体開催するのですが、もう今日ですね、連休の真ん中ではお休みする方が多くなっています。それでも一人でも来るようなら開催しますし、あまり来なかったら、第5木曜日も会場が確保出来れば、開催したいと思っています。

そんなので、明日はどれだけの人が来るのか解りませんが、スピニングカフェ 開催します。時間は10時から、2時間くらいですよ。
初めての方や見学も随時歓迎しています。
見学に来てそのまま体験されていく方もいました。糸や原毛で何かしたいことがある方は是非お越しください。
でも、会場に来ればなにかやらせてもらえるという受け身の姿勢だと、ちょっとつらいかもしれません。

でも明日、人が来なくても開催します。遊びに来てください。

料金は
材料費別となりますが、そんな無茶な金額にはならないので、ご安心ください。
最初のスピンドルセット(スピンドルと原毛200グラム)を購入していただくのですが、コレが1500円。追加の原毛は100グラム1000円くらいです。(素材によって変わります)このセットで十分マフラーが作れます。

織り枠は貸出しています。当然見学ではお金を取りません。