伊豆の爬虫類専門動物園IZOOに行きました。
今回正月に行って以来、二度目となります。天気も悪く、人も少なく連休中のお話とは打って変わって快適に見ることが出来ました。
今回の目的はコノハカメレオンの赤ちゃん。これがほぼ自然繁殖だって言うのがスゴイ。外で低い柵があるだけです。外にはなかなか出られないかと思いますが、ほぼ野生と変わらない環境で伊豆の温かいところとはいえ今年の冬を越し繁殖しました。
この他に、フトアゴヒゲトカゲ、ジャクソンカメレオンなども外飼されています。
とにかく色々な爬虫類はじめあまりお目にかからない動物が見られて面白いです。
ただ、このIZOOの館長の白輪さんはもともと爬虫類の卸商だということでした。それはそれで全く構わないのですが、それがなんだというと、ココに展示されている爬虫類、ほとんどペットとして買うことが出来き、飼うことが出来るってことです。もちろんIZOOでは売っていません。
ココへ行った帰りに子供がカメが欲しいというので、ホームセンターのペットショップに行くと売ってるじゃないですか、フトアゴヒゲトカゲ。
他にもリクガメ、カメレオンや、エリマキトカゲから蛇まで。蛇なんかおとなになると5~20メートルになると説明かきされています。こんなの売っていいんですか?
哺乳類はほとんどがワシントン条約にかかっており基本売買が禁じられていますが、爬虫類はそれほどかかっていないのが現実、アナコンダや猛毒ヘビなんかは無理らしいですけれど。
カエルのカビの問題はどれほど収束しているかわかりませんが、カエルなんかも色々な種類が輸入されています。
真っ暗で申し訳ないのですが、パンケーキガメ。
とにかく薄い、しかもお腹側が柔らかい。岩の隙間に入ってお腹をふくらませて引っ張り出されないようにするっていうんだからスゴイです。実は僕のあこがれの亀でありました。
実は彼ら絶滅危惧種。アフリカの亀ですが、前記の通りとても魅力的な個体。ペット用として乱獲され、保護下の現在でも密猟もされています。お恥ずかしいことに大半が日本に入っています。輸入するときには正規の手続きを踏んでいるのでしょうから、業者が悪いとも言えません。
IZOOはやはり爬虫類の卸をやっている方がしているなあと思ってみると色々納得させられるんだけれど、ペットショップで商品として陳列されている個体よりも、環境が行き届いているので、いいと思います。僕も動物園のあり方や見学者としても矛盾を抱えているのだけれど、その動物がなるべく自分の生き方を存分に活かせる方向でいられるといいなあと思う。そういった点で、個人的に飼育する場合本当にそれでいいのかと自問してしまうので、ぼくは飼うことができません。だから動物園に行くんですな。
個人的にちょっと怖いなあと思ったのが外飼いの個体。越冬しちゃうんだってびっくりした。IZOOでは問題はないと思いますが、ペットショップで買える生き物です。生き物を飼うときに本当に真剣になってほしい。生き物を最後まで見届けなくちゃいけないって目の前にある小さな亀を見て思う。ヘタすると世代を超えて面倒見なくちゃならないんだぜ亀。