染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

「みけ」という猫

2014年07月29日 19時04分46秒 | 
家に来た猫は「みけ」と呼ばれております。僕は呼びづらいので、さん付けです。
彼女は兎に角、大人しい。前の子みたいに朝になると呼び出してみたり、足音がドタドタしたりすることもありませんし、甘えても来ません。
ですから、1日何処にいるかわからない。ご飯をあげてもなかなか食べないと思っていたら、知らないうちに食べていたりすることもしばしばあります。それでもトイレはちゃんとしているし、寝る時は一応人のいる所で寝ているようだからさしたる問題は無いのです。



こんな感じです。

ところがね、野生を一年もやってるとやはり違うんですね。そのなんというか、自ら食事を手にする手段と言うか、食べられると判断するキャパが広い。




どういうことかって言いますとね、




これ、何だと思いますか? もうお分かりですね、狐の尻尾です。こちら見なくていいですよ。

これ根本の肉が取れなかったので、そのまま乾燥させてジャーキーのようになっていたんですが、ここ食べちゃいました。




おお、骨の付け根は背骨と同じ形だなあとか感心してしまいましたが、ちょっとこら君食べんなよ。あの なでしこ でさえ食べなかったのに。肉だって結構臭うでしょうが。チョコ好き猫
以前から、他の骨とかもしゃぶっていたのでそれほど驚かなかったけど、勘弁して欲しい。この気候で腐ってしまうと困るので、今塩漬けしてあります。

しゃぶっていた骨
 


でもこれくらいでは収まりませんよ、彼女の悪食は。
悪食って一方の文化の主張を、押し付けている感じはありますが、こればっかりはかんべんして欲しいし、驚きました。




鹿の革食うなよ

確かに革だからね食べられますよ。これはタンニン鞣しだから、毒は無いはずですよ。しかも無着色。
でもね、これあの、筆入れ用にカットまでしてるんですよ。切れっ端なら、他にもあるでしょうが。

オイラの鞄とかも気をつけなければいけませんな。それより鹿問題が家の中にまで発生するとは思いませんでした。

うちの猫は狐の尻尾と鹿革を食べて困ってるんだっていっても、同じ被害にあってる人はまず居ないと思うけど、もしいらっしゃったら、是非お話がしたい。
まあ、この耳のように変わった食癖があるもんです。



大人の自由研究課題

2014年07月25日 09時22分31秒 | 動物 化石 鉱物
どうも今年の自由研究は僕の思い通りにはいかない雰囲気でありまして、期待していた子供はちょっとファンタジー系である。
しかたがないので、自分で調べるかとも思いつつ観察しています。

画像は水の惑星に沈没したスペースシップではなく、水に沈んだ骨でありますが、観察するのはそれではありません。
その骨についたタンパク質や脂質を食べてもらっている方々。ボウフラくんです。

強アルカリの水に浸かっていた時には現れませんでした、骨の洗浄を始めようかと思って洗って、水につけていたら、これまた沢山出てきました。
我が家周辺は全く下水道はありませんので、どの家庭も浄化槽と言うものを義務で付けなくてはありません。
あまりこの浄化槽の中を見た人は少ないかと思いますが、中はボウフラやその他の昆虫たちがどこから入ったかわかりませんが、発生しています。微生物により分解されるって説明はされます。確かにいるとは思いますが、実態はこんなもんですよ。藍瓶とは違います。
でも、浄化槽の中に骨を入れたら綺麗になるかなとちょっと思いましたが、骨専用の浄化槽を用意しなくてはならない。



まあ沢山ですね。小さめのものは群れをなすようです。
水面が波打ってました。




大きめのものはかなり泳ぐ力が強いため、なかなか上手に上に行ったり下に行ったりしています。
脂を咥えて泳ぐ姿を見ることも出来ます。


でも隣にあるガラス工房から頂いた瓶には全くいません。そこには赤い彗星がおるんですよ。



中の水まで赤い。ボウフラを入れると普段の3倍速で動きます。

自由研究について、ちょっと気になること

2014年07月24日 18時28分07秒 | 動物 化石 鉱物
骨のある部分を切ったところなんですが、ちょっと顔みたいですね。

夏休みになって、自由研究が始まりますね。僕のブログでも昔の投稿が高ヒットしています。
色々見ていただけていることはいいのです。参考程度にしているのならありがたいくらいです。でも、これこのまんま使っても簡単な自由研究できちゃうんですよね。なるべくそんなことにならないようにかなり調べたものの一部を掲載しているのですが、これでもいいやって安易なモノづくりをしてしまってはいないかと心配しています。

自由研究は、やっぱり研究でありますので、個々の力量に差はあれど、自分で観察や実験で調べなくてはいけません。
今、ネットで調べれば何でも分かりそうな時代ですが、感覚や匂いその空気感は伝えられることはありません。こういう体験をすることこそが夏休みにおける自由な研究となると信じております。

世間ではコピー&ペーストの論文が大問題となっており、大学の博士号までもがそれでいいやって風潮が一部の大学でありますが、そんなことをしても何も残りませんし、何も生み出しません。科学ってそういうものですよね。自分でやってこそですよ。失敗したり、希望通りにいかないことが多いのが、世の中ですし実験です。解っていたら実験しません。そんな大きな科学への第一歩が小学校の自由研究だと言っても過言ではありません。
そんな未来のある子どもたちに、コピー&ペーストを教えては全くいけません。こればっかりは楽してはダメです。

失敗や成功はあるでしょうが、それ全てが大事。偉い先生はこんなこと言ってますよ。まさにそのとおりだと思います。科学界だけでなく世間でも同じことが言えます。   学問・研究の倫理と日本の大学・研究機関の信用 山口一男氏


まあ、上のペーストのようにちゃんと参考文献として、載せてくれればいいんです。
それで、いやらしい話ですが、僕に何かしらあるといいなって思っているんです。書籍化とかね。
結局他人の褌で勝手に相撲を取るなってことですよね。

家に来てくれて、スパルタな自由研究講座受けて泣いてくれてもイイです。最低でも一週間くらいは宿題付きで通ってもらいたいですね。

展示会終了いたしました。

2014年07月24日 18時13分53秒 | 工房豆
富士宮市の江戸屋本店ギャラリーでの展示会
work of material #7
染織工房豆 工房展
無事終了いたしました。ご高覧いただけた方々、ありがとうございました。また残念ながらお越しいただけなかった方も、次の機会にはよろしくお願いいたします。

次はとりあえず10月から忙しくさせていただきます。
工房としましては、ボチボチ小さなグループ展に参加したり、企画展示に参加します。
遠藤和帆個人としては、とりあえず10月に富士でのアートセッションという企画に参加します。こちらは猪のを骨展示する暴挙に出る予定。覚悟のある方にしか見れない場所に展示しますので、勇気のある方は探してみてください。

とりあえず来年に遠く遥か西へ行くつもりでおります。そのための準備制作、何故か「けん玉」の腕を磨いております。

ともかく、このたびはご高覧ありがとうございました。

仙人の骨

2014年07月21日 20時46分54秒 | 工房豆
本日工房展にいらした整体師と骨談義。ものすごく楽しかったです。
あちらは「人」の骨、こちらは「鹿と猪」の骨  で会話している、おかしな時間でした。

これまで鹿の骨を集めてきて、不思議だったのが骨の癒着について。
僕の好きな骨は知る人ぞ知る踵の骨。特にアキレス腱をつないでいる骨。昔の缶切りの様な形態は関節の可逆性を抑制しその造形は機能美の究極形態と言って過言ではないと感じている。その個体や種により大きさや長さは違えど、その似通った形態は必然必至のものだと思います。

            


この2つは左右は違えど、同じアキレス腱に着く踵の骨。ネックレスにしているものは1歳ほどの個体のもの。左のモノは4歳以上の個体のものです。

            

アップにすると左の上の方にギザギザが見えますが、ここから上が右の骨にはありません。実はここにコラーゲン質のようなものが挟まっていて上の骨とくっついているんですが、年を取るとこれが癒着してくっついてしまうのです。僕は勝手に「年をとると節々にあるこの弾力性が無くなって痛くなるんだ」と思っていましたが、そうでもないようです。

人もそうですが、骨って減るんですってね。

減少するんじゃなくて、癒着していくそうです。だからこれは成長の過程。クッションという役割も否定出来ないようですが、細かい骨がくっついて大きくなっていくようです。
と聞いてはっとしたのが骨盤の中心にある仙骨。僕はてっきり尾てい骨だと思っていたんですが、色々話していったら、「もしかしてそれ、仙骨じゃないですか」と言われまして、帰宅後調べたら、多分仙骨。いや、きっと仙骨。

            

仙骨って大きくなうようですね。大人の個体の骨が見当たらないので、小さい子の骨しか無く比較ができなくて申し訳ないです。大人の個体はこれより更に大きい上、画像に二箇所ギザギザが見えますが、大きいのはもう2つ位付いている。大人は5つくらいの骨が癒着しているんですね。

そんな話をしましたら、「人もそうだよ」って4つから5つの骨がくっついているらしいです。しかも「その骨が付くことで、人は歩ける」
この衝撃の事実。

鹿は四足だから癒着していなくても歩けるのでしょうけれど、癒着しまわないと人は、二足歩行出来ない。

という事実。このことから、癒着することにより、弾力性よりも骨の剛性が増し より強い力に耐えられ、力強いジャンプや早く走ったりすることが出来るのではないかと考えられないだろうか。その骨を生産するために4年かかるため、しっかりとした角の形成に4年かかるのではないかとまで考えられそうです。

知らざるを知ることから、さらにそれを知ることが出来るのは、生きる価値を見出すに等しい。生活のためでなく生きるための意義を見いだせると思います。

そんな会話が飛び交う染織工房豆の展示は明日まで、15時終了です。よろしくお願いします。

展示はこんなのが中心ですよ


鳩に睨まれる

2014年07月19日 21時21分37秒 | 動物 化石 鉱物
言葉もありません。




仕事しろってことですかね。現在工房展開催中です。

この鳩君は会場近くにいます。


work of material #7
染織工房豆 工房展

2014年 7月16日(水)▷▷22日(火)

江戸屋本店ギャラリーにて 富士宮市宮町3-2 0544-27-2003
時間 10時~17時 最終日は15時


http://blog.goo.ne.jp/kouboumame/e/ae4d9401f2e1e93ced85571c74ee536d

work of material #7

2014年07月14日 21時24分08秒 | 工房豆
明後日から工房展を開催いたします。


                        


work of material #7
染織工房豆 工房展

2014年 7月16日(水)▷▷22日(火)

江戸屋本店ギャラリーにて 富士宮市宮町3-2 0544-27-2003
時間 10時~17時 最終日は15時

DMに時間を記載するのを忘れてしまいましたが、基本的にお店の開店時間と同様ですので、よろしくお願いします。
更に、DMの画像、どう見ても染織じゃないですね。こちらも申し訳ないです。しっかりと染織です。その他のものも結構ありますが、最近はカバ君を制作し続けております。


染めたものはこちら、





爪ですね。




今回の新作は藍染めが多いです。よろしくお願いします。

本日の染め

2014年07月13日 07時44分41秒 | 工房豆
本日の染色は爪

というわけではなく、藍染めです。工房展が近いです。

work of material #7
染織工房豆 工房展 を行います。
2014年 7月16日(水)▷▷22日(火)
江戸屋本店ギャラリーにて 富士宮市宮町3-2 0544-27-2003
時間 10時~17時 最終日は15時

よろしくお願いします。


染色は基本的にマルっと染めるのが好きなんです。いわゆる無地です。でも、なかなか評価されにくいのが残念です。
無地はムラがわかりやすく、出やすいと思っています。絞りのほうがムラは出るんですが、絞りで少々誤魔化されてしまうというか、それも絞りらしさとなることが多い気がします。もちろんそれを許さない方も多いです。
無地染はぼんやりと地味に色がおかしなことになるので、全く残念極まりない事になります。色のキレとか艶とかが見られなくなります。この感じはなかなか無地だから出せる気がします。

そんな藍染めを少し制作しました。
明日になると相方が型染めしているものも出るかもしれませんが、よく染まっています。会場が藍染めの無地ばかりじゃあ暗くなってしまうから、もう少し明るくします。


家族が増えましてな

2014年07月01日 17時29分20秒 | 
子供が保護してきた猫さんと同居することになりました。
その前にすでに玄関に住み着いておりまして、女子でもあるので、あまり移動もせず、3日ほど玄関の下駄箱の上で寝ていました。暫くして飼い主が居た場合のことも考慮して外飼いしておりましたが、現れもせず何処にもいかず、子供が飼いたいというので病院へ行き飼うこととなりました。


アメリカンカールな左耳とスコチッシュにしては巻き込み過ぎな右耳。おとなしく人懐っこい性格であります。家に入れなれるまではずっとつかず離れずおりましたが、数日して慣れてくると何処にいるんだか解らないおとなしさで、びっくりさせられることもしばしば。
まあ悪さもしないいい子です。トイレも難なくこなしてくれました。

そんな子も一週間して、獣医さんの勧めもあり避妊手術いたしました。色々と賛否はありますが、とりあえず新しい子ができたら困るので、申し訳ないと言った所です。
手術も30分位で終わりましたし、猫は兎に角細い子なので、体力的に心配していましたが、今は安定しています。

手術する前に一言声を掛けられました。 「立ち会いますか?」

一瞬ぎょっとしました。興味はあるけれど、でもまあそれは、、とりあえず「生きてる個体はイイです」と言っておきました。
可愛い女性の先生でしたが、なかなか面白いこと言うなあ、、、

終了後呼ばれまして、「卵巣取りました」と実物を見せられましたが、まあ小さいもんですね身体に比例して。そこで先生「どうしますか?これ」

えっとどういう意味ですか?と聞くと「持って帰りますか?」 まるで僕を知っているかのような話しぶり。
持って帰る人いるんですか?と聞くと「いませんけどね」 可愛い顔してやるなあこの人。 流石に僕もいらないかなあこれは、、、急に活用方法は思いつかないなあ、、残念ながら。

帰宅してきましたが、エリザベスになり、ふてくされています。
個体差はあるけれど、傷口をいたずらしてしまう子もいるので、必要かと思いますが、この子は平気そうな気もしました。前に居た猫はカラーを外しちゃって止めてあった針金を引っ張って大変でした。
兎に角今は不機嫌です。