染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

柿渋染め

2007年09月19日 06時47分05秒 | Weblog
柿渋で、染めをしました。
そのことはなんてこと無いのですが、何年も前の柿渋が出てきましたので、それで染めました。
前にも書きましたが、製造所により、ゲル化するところとしないところがありますが、見つかったものはゲル化していませんでした。キャップが開いていなかったからかもしれませんが。
ゲル化するしないも疑問がありますが、それよりも、気のせいかにおいがマイルドになっているような気がします。
それなりに臭いのですが、新しいものほどきつくないような気がします。手に残るにおいも少なくなっていました。
柿渋の発酵に時間をかければかける程色が濃くなると言いますが、そうするとにおいも弱くなるのか知らん。今回の染めでは特に色が濃くなったような気はしませんが。
製造所のHP等を見ても、あまりにおいに関しての記述は少ないのでよくわかりません。
これまで、においを取るのに半年ぐらい干していたものが、半月ぐらいで気にならなくなりそうです。その点は喜ばしいのですが、柿渋を数年寝かさないといけないのでは本末転倒かしらん。
ちなみに僕は鼻が利く方で、神経質だともいわれます。抽象的な意味ではなく、実用的に。
よく例を挙げるのは、僕は牛糞と馬糞と鶏糞の臭いを嗅ぎ分けることが出来ます。猫の雄雌のおしっこも出来ますが、これは出来る人が多いです。個人的には経験値の問題だろうと思っていますが、よく驚かれます。ちなみに糊置きした後残った布海苔が腐ってしまうと鶏糞の臭いに似ています。

雑誌の休刊

2007年09月17日 08時02分08秒 | Weblog
以前私の記事が載りました 染織α という雑誌が休刊になりました。
14日付けで、編集部が解散となり、私の担当だった方も退社されたそうです。
それはほぼ廃刊ではありませんか。
とても残念です。
国内唯一の染織の専門誌として存在していましたが、時代の波には逆らえなかった様です。
慈善事業だけではやっていけないのも理解できます。理想論だけでは立ち行かないことも多く存在します。
色々解ってはいるけれど、思い通りに行かないものだなあと感じました。

それでも私の仕事は辞めるわけには行かないので、前向きに行こうと思っています。
これまで、染織等にこだわり、本来の表現の目的に反したものも多く存在していますが、
染織からの脱却、ファアイバーアートとはなんであるか知らしめる良い機会かも知れません。
これまで、世界でも高水準の作家を輩出している日本に置いても、ファイバーアートの知名度は低いといわざるをえません。それは日本が類を見ない染織文化が発達した国であることにも由来すると思われますが、それらをふまえた表現の手段としての染織、ファイバーアートを認知してもらうのには良い機会かと思います。
作家達もどこか他の表現と差別化をして来た帰来があります。それらも払拭した表現としてのファイバーを見てもらえるとこれからもっと良くなっていくでしょう。
いつか日本でも、絵画、彫刻、染織等、工芸とART などの手法はともかくその表現を見てもらえるようになるともっと作家の環境が良くなると思います。



作品納品しました

2007年09月10日 06時41分12秒 | Weblog
作品を運んだのはもう一週間も前ですが、一人で行ったので大変でした。
とにかく平日の昼なので、誰にお願いすることも出来ないので、仕方ありません。新しく作った方がいいかなあとも思いました。
場所は富士市の岳南鉄道の岳南富士岡駅の近くです。ひっそりとたたずむと言った感じで、車の通りから中に入ったところにあります。賛否は色々あるかと思いますが、まあいいんじゃないかしら。
実はまだ完成というわけではなくて、サインが入っていません。
今度入れにいかなくてはならないのですが、簡単に、サインを書くと、いたずら書きをしてもいいもんだと思われても困るので、これは無理だなあと思われるような名前の入れ方をしなくてはなりません。
銅板等で名前をたたき出して、プレート状のものを付けようと考えています。