染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

遠くを見てしまう気分

2017年06月18日 10時32分09秒 | Weblog
先日、娘が
「弱くたって数が多い方が強いんだよ」って唐突に言いました。
何だ何だと思って、どう言うことだと問うと、
「どんなに強い相手だって、弱くても、いくらでもたくさん出てくる方が強いし、勝つんだよ」

ゲームかなんかのことなんだと思いますが、
どうも引っかかって仕方がない。

その思考は正しく使えば民主的になるかもしれませんが、民主主義のとても悪い所でもあります。
高い理想や長期的な思考で考えられた個人の考えが、
従順かつ短絡的な多数の人たちを束ねる排他的な思考の元、ないがしろにされてしまわないかなと感じました。

ものを考えないで、ただ従属するだけの思考の方が多いので、いかんのですが、日本中にかなりの高純度で、権威主義が残っていることが関与していると思います。

権威のある人に追随していれば、まあ丸く治まることもあるかもしれませんが、大概おかしなことになるんですね。
表面上は、丸く収まったとしても、下層の方の鬱憤はたまる一方であるのですが、権威主義の信者は下の人なんか見えないんだから、それが正しいと思っている。

日本の家族構成にもそんなことが残っているから、ってのも原因かもしれません。

権威主義の方に、本当に悩まされているので、話がそれましたが、どうも最近民主的とは何だろうと考えさせられます。
最終的には多数決しなくてはならないとは思いますが、小さな声にも真摯に対応することも大事ではないかなと思います。
思考回路をどこかに置いてきた多数の兵隊を持っているとしても、否持っているからこそ、その力の行使には最善を尽くしてほしいと思います。

以前言っていたことと違っても、いいんですよ。
だって今とは違うんだから。じゃあ何で変わったのかって話をすればいいんですよ。
それをしないで、「俺は偉いいんだから、俺について来ればいいんだ」じゃダメでしょ。
それがダメじゃない人が多すぎて困る。あなたゲームみたいに死んでやり直すわけにはいかないでしょ。

日本の政治は民主主義の体裁は持っているけれど、資本主義な全体主義なんじゃないかなって思う。

でもまあ、今度静岡県知事選挙なんですが、何とも残念な二択。
話を聞いても、実績と批判のみの内容で、まあもうどうしろって言うんだ。内容を聞く限り、浜岡原発はどちらも容認だからなあ。

じゃあ自分で何とかする技量も資金もないわけですが、保守的な静岡では、どうにもならないものですかねと思う。

個展も終盤です

2017年06月03日 08時34分16秒 | 芸術作品
個展も残す所二日です。

今回はまあ、ある程度覚悟の上で製作しているので、評価が割れていて、大変面白いです。


今の人たちは自分のしていることの、原因や結果についてあまり考えていないようの感じることが多いのですが、
往往にして気付かされたことへの、感情のベクトルが真逆になる傾向があるように思えてなりません。


骨はおどろおどろしくしようと思えばいくらでもできますが、しません。
そうしないのは、僕にとっては骨や死は普通のこと、当たり前の事なので、人の生きる行為の結果でありますから、怖くもないですし愛おしさも感じます。
彼らは少しではありますが、僕の血肉ともなりました。


この鹿たちは、人の犠牲者であるとともに、人の軌跡です。


生命に対する冒涜であると言われることもありますが、
僕にとっては、この結果を知らずして生きていることの方が、生命に対する冒涜であると感じます。
人が生きる上で、生物の死はさけられません。
それを知り、認めた上で、この生き物たちを忘れないことが、今なすべきことであると感じています。


ただ、大変残念なことは、批判的なことを言われる方の多くが、自分の生活では自然や野生に対して、悪いことはしていないと思っていること。
自身の中で完結できていると感じている人。ある意味人工的な都市空間で管理された空間で生きている人。このことに無意識であるように感じています。

ただ、他人がしていることであって、自分はしていないから関係ないって言われると本当に困ってしまう。


牛や豚、鶏など養殖しているのだから、わざわざ野生動物を獲る必要はないと言われることもありますが、
生まれた時から、人に食べられることが決まっている生き物の方が異常だと思います。


実際は大きな循環の中で生きている人類には生命の死は避けられません。
その死を認めた上で、生きて欲しいと切に願います。



遠藤和帆 個展

座標

2017年5月20日(土)〜6月4日(日) 13:00ー19:00 月曜休廊

金座ボタニカ 
〒420-0029 静岡県静岡市葵区研屋町25

展示 3F アーティストスペース
   4F 405

http://kinza-botanica.com