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染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

先日の染

2015年08月31日 06時25分49秒 | 工房豆
茜、玉ねぎ、コチニールによる染めです。メリノ種を染めました。媒染も変えたものも有り、大変よろしいと思います。

先日、糸紡ぎのワークショックを友人から、頼まれて行いました。
天然染料による素材を紡ぎ、糸にして、できれば布を織る所まで行います。
しかも糸は、スピンドル。織り機は木枠で行います。染織はセレブのお遊びではない、生きるための手段だって常に言っていますが、それを体験して頂くお仕事販売。お前ら苦労しろって言う無茶振り宿題有りのワークショップです。しかも僕の仕事は値段に全く合わない。こういうことしてるから、お客さんと収入が減るんですけどね。
値段と仕事に関しては色々あろうかと思いますが、あまり儲からないからといって手抜きをすることは出来ないし、初めに値段ありきだったから致し方無いです。セレブのお遊びではないと言っている手前、儲け過ぎだろって値段つけられない現実もあり、自分で自分の首を絞めてるじゃんと言われればその通り。


どのくらいの時間で紡げますかって質問にはなかなか答えづらいです。繊維の太さや長さ。糸の太さやその後の使い方などで変わってきますから。
でも、まあそれでも答えますと、スピンドルでこの原毛、僕なら、一日100グラムくらいですよって言っています。足踏みとかなら、一日1キロってところかなと。そんなに集中してやるもんじゃないですけど。


それでもスピンドルは作ってあげてるし、枠も貸し出すし、楽なもんですよ。
200グラムの原毛を紡いできてねって次回は10月24日。 個展初日だ。会場にてワークショップ行います。どちらも作らなければ始まらないのですよ。

先日の染め

2015年06月28日 10時03分08秒 | 工房豆
藍染めをしております。どうしても日暮れ後に写真を撮ると色が悪いですね。

この数週間何か藍の調子が悪く、しっかりと染まらない日々が続いておりました。
問題もなんとか解決しましたが、ちゃんと仕事をしていればこんな事にもならないのだと痛感しました。藍がへそを曲げたといえば可愛いのですが、完全に僕の管理不足でした。

藍瓶ももう少しもう少しと、その場しのぎでやってきたツケが溜まりに溜まった感じで猛省しております。
これから暖かくなりますが、藍の染まりも早くなるこの時期、痛みも早いので、この夏が終わったら、建て替えようかと思いました。


一回スクモでやろうかなとも考え中であります。

そんなことよりもちゃんと染織しようよと自分に言っております。

濡れ色は悪くなかったんですけどね。


登呂遺跡に行きました

2015年06月16日 22時31分24秒 | 工房豆
静岡県での竪穴住居として有名な登呂遺跡に行きました。ちょっとした打ち合わせです。

以前から、スピンドルのコマがあると聞いていて、織り機の再現がされているというので、見に行きたかったのでちょうど良かったです。
再現の模型は撮ってこなかったのですが、まあ間違いとも言えないので、こういうものが発見されているのなら、そうであると言える。ただ、有料の会場を見るとどうも首をかしげてしまうが、まあそれはそれであるし、考古学の専門家と染織の専門家では解釈が違って当然である。結果に基づかなくてはいけない考古学であるから、いい加減なことは言えない事は理解している。ただ、染織の常識ではない。

最初の画像は発見された布切れである。染織の文化は人の歴史であると言い続けているものとしては、ありがたいです。こんなものでも良く見つけたものだと思います。
素材はなんだと聞いたら、麻だという。
この布は麻かもしれないが、繊維は麻だけではない。日本の布は麻しか無いと思っている事がおかしい。麻と絹しか使っていなかった時代にスピンドルは無いぞ。



紡錘車はスピンドルですが、これ直径6センチ位の土練制だそうだけれど、これさあ、でかすぎるし、重すぎると思う。麻を撚るにしてももう少しコンパクトにするはずである。勿論これでも出来なくはない。ただ、世界中の紡錘車で焼き物で作られた物はあるけれど、こんな大きくないと思う。普通にうんだ麻に撚りかけするのなら、木を切ってコマにしたほうが良いはずである。これだけ大きな物を使うとしたら、長繊維か、撚り増しかなと思う。じゃあ麻でもいいじゃんと自分に思う。僕も少し迷う。これがスピンドルであるとするならば。



織り機。
ちゃんとした発掘されたものも確認しましたが、いまいちわかりづらいです。再現のものも間違ってはいないでしょうが、結構発達している。わかりづらいけれど、上の説明の絵では織れない。そこはまあ小さいことである。
専門家はまあちょっとでも自分の知識はひけらかしたくなる人もいるから、これは違うとかあれも違うとか言うけれど、結局みんな手探りでやっているんだから、仕方がない。文句をいう人は証拠を持ってこなくちゃあいけない。

そこでみんな推量とか時代考証とかで、こうでもないああでもないとやっているわけだと理解したのですが、であるならば、人生もっと楽しんでたんじゃないかと思います。



琴発見。ほんとに琴なの? と思うわけです。 琴だとしましょう、じゃあ、弦は何?琴は糸っていうんだっけ。



犬の歯発見。犬飼ってんじゃん。でも食べたのかな?



珍獣発見



トリケラトプス発見?

後半2つは今回は置いといて、琴の糸、なんだよって考えると 生糸ですな。絹糸。犬いるのなら、毛も取れますね。あれ、そう言えばスピンドル。

繊維が麻だけであるという前提から、考えなおして行かないといけないと思うんですよね。そのためには証拠を積みあげなくてはなりません。館長さんにもお会いしましたが、どうも若輩者に見られたようで相手にされていない感じであります。であるならば、結果を突き付けてやると思っています。

シザーケース

2015年06月02日 21時31分08秒 | 工房豆
昨今は注文生産でしか革はやりませんが、ずい分前にシザーケースを作らせていただた美容院に行きました。
そしたら、上手いことメンタナンスをしながら、とても良い感じに仕上げていただいています。
ちょっと毛の抜けが悪いところもあるようですが、概ね良好に使っていただいておりました。大変ありがたい。こういう時に色々聞いておくと面白いし、今後のためになるので、忘れ無かったら、次に生かせると思います。

簡単に説明すると、通常売っているシザーケースって、クレープの包み紙みたいな形が多くて、底が少しだけドットボタンなどで、開くようになっています。そこから、ハサミについてきて、ケース内に残ってしまった髪の毛を取り出すんですが、とても取り出しづらいらしいです。割り箸とかで突っついて出すのですが、全部は取れません。じゃあ、こすればいいじゃんと僕のやつは画像のベルトを外すとパッカーンと開いて中の掃除が出来るすぐれもの。
ハサミを入れてある所に少し詰まるようですが、その辺り、改善の余地ありかと思っています。

使う人がどのように何を使うか相談してから、制作するので、とても面白いです。その仕事ならではの事もあれば、個々のこだわりも聞けるので、こういう小物は面白いですね。サンプルもいくつか作るので、似たようなものが幾つかできてしまいますが、取りあえず唯一無二なのがいいですね。

本日は鍍金

2015年03月22日 08時21分35秒 | 工房豆
めっき処理しました。
うちで出来る鍍金加工は電気めっき法位です。環境展を前に何をやっているんだという感じですが、本当は骨をやってみたかったんですね。
それで、もしやり方が間違っておいて、鍍金がされていないのなら、残念ですから、一緒に金属も入れてみました。

そしたら、こんな感じです。



見事に代わり映えしませんね。何故か斑に変色したところもあり、角の傷んでいるところがどうも鍍金が入っているような気がしないでもないけれど、これではどうしようもありません。

プラスチックのめっき法のようにパラジウム先に入れるといいのかもしれませんが、パラジウムとか無いし。
パラジウムのこと触媒と言っていたけれど、媒染剤ならあるぞと思っている所です。

本日この続きをします。また先日の骨の続きもしないと。

この鍍金うまくいくかどうかは、富士山環境展2 にて。


富士山環境展2

富士山麓の環境を、鹿と人との関わりから環境の永続的な営みについての提案をしていく。
インタープリターとクリエイターによる、環境保護と活用。これからの人と自然との関わりを理解し、考え始めるきっかけとなる企画展です。
富士山環境展2
2015年 3月28日(土)~4月12日(日)9時~17時 火曜休館
富士山環境交流プラザ  ■所在地:418-0011 富士宮市粟倉1618-9
                 TEL/FAX 0544-59-0050

フェイスブックのページはこちら

ワークショップを今回はかなり開催します。皆興味深いものばかりです。富士山鹿ラーメンもあるので、ご賞味頂ければ幸いです。

まだまだ人数に余裕があるので、お時間のある方は、是非ご参加ください。

ワークショップのご予約、お問い合わせ
富士山環境交流プラザへ 0544-59-0050
★鹿皮パンデイロ
 3月29日(日) 9:30~17:00 定員10名 残り僅か
 参加制作費 10000円
 持ち物 ナイフ スチール缶 軍手 昼食
 講師 長谷川啓    グランジ工房 
 富士山麓で捕れた鹿の皮を使ったパンデイロ制作 
★鹿革マカロンケース
 4月4日(土)13:00~16:00 定員15名
 ◯富士山環境交流プラザ企画
 参加費 2000円
 持ち物 筆記用具 定規 
     カッターナイフ 
 鹿の革を使ったマカロン型小物入れの制作
 講師 遠藤和帆
★鹿の骨で出汁を取る 4月5日(日) 10:00~13:00 定員30名
 参加費 1500円
 鹿の骨でラーメンの出汁の取り方やその特徴
 について。普段エゾシカで出汁を作る店主が特別に富士山麓の 鹿で出汁を取ります。
 試食、おみやげあり
 講師 川井貴
    井戸直樹
★猪の脂でハンドクリーム
 4月5日(日)14:00~16:30 定員15名
 ◯富士山環境交流プラザ企画
 参加費 2000円
 猪の脂を湯煎してハンドクリームを作ります。
 手荒れに良く効くと評判。獣の匂いは無く、
 アロマオイルのお話を伺い自分に合った、香りつけをします。
 講師 高木ともみ(めでる ハーブコーディネーター)
    遠藤和帆
★鹿笛づくり
 4月11日(土)13:00~16:00 定員15名
 ◯富士山環境交流プラザ企画
 参加費 1000円~
 持ち物 軍手 あれば グラインダー ドリル ヤスリ等 
 朝霧で捕れた鹿の骨を使った笛作り
 講師 井戸直樹
★鹿毛革でハンティングチェア
 4月12日(日)13:00~16:00 定員15名
 ◯富士山環境交流プラザ企画
 参加費 5000円
 持ち物 軍手、ヤスリ あれば、木槌 裁縫道具(ハサミ、針     など)グラインダー 
 持ち運びのできる毛の生えた椅子を作ります
 講師 遠藤和帆

本日の染め

2015年02月15日 22時03分51秒 | 工房豆
昨日から藍染め

気温が低くなかなか発色が遅いので、時間がかかります。今回は相方がワークショップを行う下準備です。型抜染ワークショップ

A4サイズの鞄なので、持ち手のところが発色と染み込みが悪いので、余計時間をかけております。



数回染めてはしばらく放置するだけなのですが、ただ待ってるのもつまらないので、他のことをするのが常ですが、今回は数も多く、スペースを取るので、染め関係はできず、しかたがないのでブーメランで遊んでいました。




数十年前に購入した競技用ブーメラン。よく飛びますが、本日のように風が強いと自分に倍返して帰ってくる。俺の首を取ってどうする。と思いつつも、外に向けたハズのものが自分に帰ってくるようで、輪廻とはこの事かと考えにふけりました。可視化しているなあと、、

鹿ブーメランは帰ってきませんが、こちらもイケてる。でも競技用は飛ぶなあと思いました。鹿の骨の使い方


あけましておめでとうございます

2015年01月01日 00時57分39秒 | 工房豆
新年あけました。
昨年も慌ただしく過ぎ、通年で二十数回の展示、企画展、イベント等に参加させて頂きました。
今年も変わらぬご指導ご鞭撻をお願い致します。

本年も 第二回富士山環境展、グループ展、工房展、個展なども控えております。企画展などの意向もありますが、もう少しファイバー作品の頻度を上げて認知していかなければならないと思っております。
造形作品以外にも、染織に関して集中した時間を持ち、より高みを求めていきたいと思います。
また、ライフワークとなりつつある鹿関係でありますが、皮革と共に人類と環境がいかにして共存できるか模索していきたいと思っています。

本年もよろしくお願い致します。

マフラー展 2

2014年12月12日 22時09分52秒 | 工房豆
富士宮のRyuギャラリーでのマフラー展に参加させていただいているのですが、Ryuマフラー展
会場に前回の作家さんが描いた絵が残っています。なかなか幻想的で面白いので、こちらも必見です。

ちょっと結露で流れてしまっているところもあるんですが、それはそれとして、一度ご覧になると良いと思います。特に夜。今なら、終了30分前くらいからいい雰囲気になります。と言ってもこの画像は搬入時のもの。もう少し会場に行かねばなりません。



そんな今年のRyuギャラリーの企画展もうすぐ終了です。

冬のあったかマフラー・ストール展

開催期間  2014年12月3日(水) ~ 16日(火)  休廊日  12月8日(月)
12月15日(月)はOPENします。
開廊時間  午前 11時00分 ~ 午後 5時30分

Ryuギャラリー 冬のあったかマフラー・ストール展 

マフラー展

2014年12月02日 22時12分00秒 | 工房豆
明日より富士宮のRyuギャラリーにてマフラー、ストールの展示が行われるため、本日搬入に行きました。
色々なマフラーが並ぶとギャラリー内も、心なしかあたたかく感じられます。

本日から、急に冷え込みだした感じのする日和でしたが、こんな日からマフラーやストールを首に書いて頂けると幸いです。
Ryuギャラリー冬のあったかマフラー・ストール展こちら

今年はあと、イベント参加がありますが、それで年内は注文のみとなるかと思います。
なんとか最後頑張りたいです。

抹茶碗展は不参加となりましたので、3月の富士山環境展に出展します。
年内に完成予定(自分予定)が伸びることが出来たので、もう少し余計に作りこんでみようと思っています。

冬のあったかマフラー・ストール展

開催期間  2014年12月3日(水) ~ 16日(火)  休廊日  12月8日(月)
12月15日(月)はOPENします。
開廊時間  午前 11時00分 ~ 午後 5時30分

Ryuギャラリー 冬のあったかマフラー・ストール展 

よろしくお願い致します。

本日の染色

2014年11月13日 23時44分42秒 | 工房豆
本日は藍染めと柿渋で染めました。
薄い木綿の布をざっくりと藍染めし、全体を柿渋で染めています。
おそらく色はまだまだ発色していないでしょうが、明日また染めて発色を促そうと思っております。ちょっとした香りが気になるところですが、多分大丈夫かと思います。

これを携えて、
今週末の「ふじのくにアートクラフトフェア」に参加します。

いろいろな意味で間に合うかどうかわかりませんが、相方曰く「いつものこと」


第2回ふじのくにアートクラフトフェア 2014
11月15日(土) 10:00~16:00
11月16日(日) 9:00~15:00

富士中央公園東エリア  僕らは55番 真正面で気恥ずかしい。

詳しくはHPで こちら


困ったことにテーブルとして使っていた台を壊して、ふじのやまビエンナーレの展示に使ってしまっています。
結構困ったことになっています。