お昼の時間にお邪魔した際にお気に入りとなった中華料理店なのですが、夜に提供されるコース料理もいただいてみたいと思いながらも、いつも予約のお客さまでいっぱいであるとのことからなかなかお邪魔することができずにいたのでありまして…
どうしても諦め切れない友人が予約を入れようとしたところ、いつも半月ほど先までの予約は埋まっているとのことでありましたので、今日という日に予定を合わせてお邪魔させていただくことにいたします
住所的には築地でありますが、新富町駅からほど近いところにある『東京チャイニーズ一凛』
中央区役所や築地警察署などの一角にある小洒落たお店でありまして、ここが中華料理を提供するお店とは気付かない方も多いことでありましょう
厨房を臨むことができるカウンター席が入り口近くにあり、その奥にテーブル席が並ぶのですが間口からは想像しないくらいにゆったりとしていますし、落ち着きを感じさせる照明も気分を高めてくれるものであります
コースの始まりは看板料理でもある「よだれ鶏」から始まりまして…
その柔らかく蒸し上げられたしっとりとした食感と自家製であろう辛味が効いた辣油にナッツの食感と甘みを楽しむことができるものでありました
四川料理と言えば辛いものばかりを想像してしてしまうのですが、「ホタルイカの冷製」に添えられた椒麻はとても爽やかな風味でありまして…
青ネギに花椒を加えてペースト状になるまで包丁で叩いたソースだとのことでありますが、全く辛味や痺れなどを感じることのない清涼感が味わえるものでありましたし「アオリイカの大葉炒め」でも大葉の香りを楽しむことができました
続いては「回鍋肉」
日本ではキャベツと豚肉が炒められたホイコーローが馴染み深いところではありますが〝ホンモノ〟と称して提供されたお料理にはキャベツが使われることはなく…
コクがある甜麺醤のおいしさが際立っていますね
歯ごたえがおいしい「アワビと冬虫夏草の和え物」とシャキッとした食感がおいしい「水蓮菜と桜海老の炒め煮」
虫に寄生して成長するというキノコで、滋養強壮の効果がある漢方薬としても有名な〝冬虫夏草〟
明日からの出張に向けた元気の源といたしましょう
最後のお料理は「麻婆豆腐」
ご飯とともに提供されたことから、かなり辛いものなのかと身構えたのでありますが…
然程刺激的な辛味を感じることなく、辛味の奥にある旨味を感じながらおいしくいただくことができますね
デザートは「鉄観音の自家製プリン」
鉄観音の香りが爽やかであるだけでなく、滑らかな舌ざわりにも上品さがありまして…
初夏に相応しいデザートでありました
珍しい食材をいただくこともできましたし、何よりも気さくなサービスが心地よく…
シャツにソースをこぼしてしまった時など、炭酸水とおしぼりを持ってきてくださるなどの機転も素晴らしいものでありました
【東京チャイニーズ一凛】
東京都中央区築地1-5-8 樋泉ビル1F
03-3542-6663