知人から面白いお店があるから行ってみたら?
と紹介されたので、ステキ女子を誘っての会食をいたします
朝からしとしとと雨が降ってて気持ちも晴れないところでありますが、美味しいご飯を食べるとなると足取りも軽くなるのはワタシだけでしょうか?
そんなお店は泉岳寺にあって、地下鉄のA2出口を出たら直ぐのところ
ちょっと小洒落たエントランスがあって、そこは丸っきり"和"なイメージ
そんな佇まいは上品さを感じさせるものであって、フラッと一見で入るには敷居の高さを感じる方も多いのではないでしょうか
お店に入りますと個室風のテーブル席があって、その奥にドーンと広がるのがカウンター席
この板場を目の前にするカウンター席がこちらのメインダイニングってことであるようですね
たまたま今日はワタシたちが一番乗りであったようで、そんなカウンター席の真ん中をいただくことが出来て…
ちょっと緊張もありましたが、お店造りから感じる敷居の高さとは全く異なる、気さくでお話好きな店主に迎えられてホッとしたことも事実です
こちらで提供されるお料理は季節ごとに変えられるコースがメインでありまして…
ワタシはお酒を必要としませんしお腹も空いていましたので、ハーフでは無く12品が提供されるというフルコースでいただくことにいたします
お品書きの前菜盛り合わせに"BENTO"スタイルと書かれていることが気になっていたのですが…
まずそれが提供されて言葉の意味に納得
丁寧に作られたわっぱの弁当箱に入れられた玉手箱のような前菜がやって来たのです
お弁当箱のふたを開ける時のワクワク感と、中身を見ての感動が楽しめる仕掛けに感心させられます
そしてそして、次に提供されたレバーパテに添えられるのはバゲットでは無くブリオッシュ
いやぁ、色々と仕掛けてきますねぇ
もちろん自家製と言うブリオッシュとパテの相性も美味しかったのですが、何よりもビックリしたのが鶏がらでとられたスープなのです
琥珀色に輝くソレは、程よい脂の旨みとそれを引き立たせる塩味が見事に重なった絶品でありまして、これだけを目的に来ても良いと思わせるほどのモノであります
こちらが焼鳥をメインにしたお店であったことを忘れかけていた頃に提供される串焼きの数々
小ぶりでかわいいモノでありますが、内臓モノを得意としないワタシでも全く抵抗なくいただけほどに臭みがないレバーや砂肝など
これは新鮮なものだけを使っているって証でありますね
そして、ココはフレンチだったかな?とも思わせるようにオランデーズソースが添えられていたりと、ホントに良い意味での期待を裏切る商品を提供していただけますね
「口直し」として提供されるお料理も立派なモノで… 大根の鬼おろしと沢庵の刻みを合わせたものには、どうしてこんな発想が出来るの?なんて思ってしまいます
〆でいただくのは土鍋ごはんでありまして…
土鍋のふたを取った時に拡がる香りだけでも幸せな気分にさせていただけます
そんなご飯のお供として提供されるのが辛子明太子や海苔の佃煮 もうこれだけで何杯もお替わりが出来ちゃいそうなくらいです
お替わりしたごはんは卵かけご飯でいただきます
こだわりの卵にはトリュフが削られていまして、タラっと垂らした醤油の塩味とそのトリュフの香りに贅沢感を感じながら…
添えられるしじみの汁も美味しくて、大満足な〆ごはんとなりました
ごはん離れとも言われてはいますが、コンビニおにぎりが売れていることも事実ですし、おにぎりの専門店が増えているのも事実
更には美味しいご飯を炊くために高価な炊飯器が売れているってことを考えますと、アルコール離れを嘆くばかりでなく、お客さまが買いたくなる〆のご飯を提供することに力を入れるってことのこれからの飲食店には必要なことですね
【瀧口】
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