数年前のにぎわいが幻のようだ。生活の党の小沢一郎氏が元日、東京都内の私邸で恒例の新年会を開いたが、主席した現職国会議員は十数人。
2年前の約120人から十分の一に減ってしまった。政権党の幹事長として権勢を誇った3年前には、当時の菅直人副総理、平野博文官房長官ら閣僚を含む166人が、ひれ伏すかのごとく、「小沢詣で」をしたのだから隔世の感がある。
幹事長時代、小沢氏は参院選で自民党にとどめを刺し、政権基盤を固めることに集中した。百戦錬磨の政治家らしい判断だったが、菅首相が唐突に消費税増税を訴えたことが響き、民主党は惨敗した。
振り返れば大きな分岐点だった。民主党を離党した小沢氏が主導して脱原発の民意の受け皿として、急ごしらえで結党された日本未来の党は総選挙で敗れた。その後の分裂騒動は、小選挙区と比例代表で640万余りの票を投じた有権者への裏切りだった。
再び政権を取った安倍晋三首相は、憲法改正に強い意欲を見せる。衆院に続き、改憲に必要な3分の2の勢力を与えるのか、7月の参院選は、日本の針路を左右する重要な選挙になる。
新年会で小沢氏は「自民党の独り勝ちを許すわけには行かない」と語り、野党で候補者を調整する必要があると語った。「壊し屋」の実績をまた一つ積み上げた小沢氏に、その力がまだ残っているのか。
2年前の約120人から十分の一に減ってしまった。政権党の幹事長として権勢を誇った3年前には、当時の菅直人副総理、平野博文官房長官ら閣僚を含む166人が、ひれ伏すかのごとく、「小沢詣で」をしたのだから隔世の感がある。
幹事長時代、小沢氏は参院選で自民党にとどめを刺し、政権基盤を固めることに集中した。百戦錬磨の政治家らしい判断だったが、菅首相が唐突に消費税増税を訴えたことが響き、民主党は惨敗した。
振り返れば大きな分岐点だった。民主党を離党した小沢氏が主導して脱原発の民意の受け皿として、急ごしらえで結党された日本未来の党は総選挙で敗れた。その後の分裂騒動は、小選挙区と比例代表で640万余りの票を投じた有権者への裏切りだった。
再び政権を取った安倍晋三首相は、憲法改正に強い意欲を見せる。衆院に続き、改憲に必要な3分の2の勢力を与えるのか、7月の参院選は、日本の針路を左右する重要な選挙になる。
新年会で小沢氏は「自民党の独り勝ちを許すわけには行かない」と語り、野党で候補者を調整する必要があると語った。「壊し屋」の実績をまた一つ積み上げた小沢氏に、その力がまだ残っているのか。