デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

最新鋭機

2013-01-21 09:26:54 | Weblog
<二兎を追う者は一兎をも得ず>のことわざが浮かんだ。低燃費で長距離飛行が可能という触れ込みで、日本の航空会社が世界に先駆けて導入した最新鋭旅客機ボーイング787が相次ぐトラブルに見舞われている。

昨秋から燃料漏れやバッテリー火災などが続出。16日には、山口宇部発羽田行き全日空692便が飛行中で煙が発生し、高松空港に緊急着陸した。重大事故つながりかねない深刻な事態である。

アルミニューム合金よりも軽くて強い炭素繊維などを使用し、機体は軽くなった。少ない燃料で長く飛ばすためにエンジンの設計も大幅に変更、油圧ポンプなど装置の多くを電気で動かすようになり、大容量のバッテリーが必要になった。

今回、出火したのは、電気系統のトラブルで昨年秋に交換したばかりのメーンバッテリーだ。「電気の化け物」と専門家が指摘する最新鋭機の弱点があらわになった。日本のメーカーが機体の35%を手掛ける「純国産機」だけに心配だ。

日航、全日空が当面の運航を停止にしたのに続き、米連邦航空局も米国内で運行する航空会社に安全性が確保されるまで運航を見合わせるよう命じた。航空会社の経営には大きな打撃となるが当然の措置である。

<進歩とは反省の厳しさに正比例する>と語ったのは本田宗一郎さん。徹底した原因究明なくして運航の再開はあり得ない。