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デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

コーヒー

2012-11-11 07:52:55 | Weblog
コーヒーチェーン大手のスターバックスコーヒージャパンが来春、山陰地方で初めて松江市に出店するそうだ。日本でスターバックスの店舗がない県は、鳥取県だけになるという。

テレビ局から感想を求められた鳥取県の平井伸治知事はこう切り返した。「うちには大きなスナバ(砂場)がありますから」。コーヒーチェーンの店舗なんかなくても、誇るべき砂丘があるという絶妙のPRである。

こちらは知事を激怒させる蛮行の連続だ。米軍基地が面積の一割を占める沖縄県で、酒に酔った24歳の米兵が民家に侵入し、寝ていた中学生を殴ってけがをさせた。米兵2人の集団強姦致傷事件からわずか17日後だ。

夜間外出禁止令が出ている最中だった。「日米安保条約に基づいて(米兵が)駐留している意味が県民にはまったく理解できなくなる」。中居真弘多知事がルース駐日米大使に電話で警告したのは当然だ。

大使や司令官が謝罪して、綱紀粛正を何度誓っても、巨大な米軍基地が存在する限り、犯罪が繰り返され返されるのは自明である。まずは、どんな犯罪でも日本側に身柄が自動的に引き渡されるように、日本政府は地位協定の改定を米国に働き掛ける時だ。

わが国の安全と防衛のためだから我慢をしろー。そんな本土の傲慢さをはっきりと見抜いている沖縄の人々の間で、「独立論」が広がるのは自然なことだ。

エレベーター

2012-11-09 07:33:08 | Weblog
明治、大正時代を代表する高層の建物だった「凌雲閣」を浅草6区(東京都台東区)に復活させる計画があるという。

1890(明治23)年、英国人建築家の設計で完成した。八角柱の12階建て。関東大震災で8階以上が崩壊し取り壊された。凌雲閣は日本発の電動エレベーターを備えていた。

国内のエレベーター製造、保守会社でつくる日本エレベーター協会は、凌雲閣の開業に合わせた11月10日をエレベーターの日と決めている。その記念日を前に再び痛ましい事故が起きてしまった。

金沢市のホテルで清掃会社のパート従業員がエレベーターにはさまれて、死亡した事故で、石川県警は、業務上過失致死容疑で製造元のシンドラーエレベータ本社(東京都江東区)を捜索、本格的な事故原因の解明に乗り出した。

見過ごせないのは、2006年に東京都港区で同社のエレベーターで起きた死亡事故とブレーキや制御盤が同型だったことだ。二度と犠牲者を出さないという誓いはどこに消えたのか。

09年に安全基準が強化される前の機種だったため、扉が開いたまま動いた場合、自動停止させる補助ブレーキは事故機には設置していなかったという。安全装置の設置には多額な費用がかかる。

問われているのは、安全よりも経済的なコストを優先させることを許容している私たちの社会のあり方ではないか。

復興

2012-11-07 08:37:31 | Weblog
五木寛之さんの作詞で、松坂慶子さんが艶やかに歌った『愛の水中花』は、30年前に大ヒットした曲だ。

<これも愛 あれも愛、たぶん愛 きっと愛、だって淋しいものよ 泣けないなんて>。あれもこれも、とにかく「被災地への愛」に満ちているのが政府の復興予算だ。沖縄の国道整備事業や、南極海での調査捕鯨事業、北海道と埼玉県の刑務所で使う小型の油圧ショベル等々。

ど見ても被災地とは関係なさそうな使い道が、出るわ出るわ。問題の発覚から2カ月近く経っても、切りがない。その気前のいい使いぶりには驚かされてきたが、さすがに、これには泣きたくなった。

経済産業省が復興予算の5億円を、ベトナムへの原発輸出のための調査に使っていた。「大震災の復旧・復興につながる貿易投資の促進に必要」との理由だ。なるほど被災地は被災地でも、原発事故で世間の風当たりがきつくなった「原子力ムラ」への愛に、あふれている。

官僚の皆さんはきっと、替え歌を口ずさみつつ、増税などで賄われる巨額の復興予算の使徒を算段したのだろう。<これも復興 あれも復興 たぶん復興 きっと復興 だって淋しいものよ 省益が減るなんて>。

彼らに歌は歌でも、短歌を送りたい。被災地の地元紙・河北新報に載っていた福島の一読者の作である。<夕闇の児童公園あかあかと放射線量計のみ灯る>



男女同権

2012-11-05 07:30:57 | Weblog
敗戦直後の日本で、「男女同権」は、一つの流行語であり、合言葉だった。1946年4月の東京新聞に、こんな話が載っている。

当時の銭湯の混雑は猛烈で、燃料も不足していた。ある銭湯は窮余の策で、きょうは男だけ、あすは女だけと一日交代にした。男の入浴日、威勢のいいおばさんが、どんどん服を脱ぎ男湯に入ろうとする。

「きょうは男の日ですよ」と注意すると、もとと違って、いまは男女同権なんだよ」この月の十日は、男女同権を記念する日となった。女性に参政権が認められた初の総選挙に向け、当時の新聞は、「婦人参政権も猫に小判か」との見出しで書かれていた。

<大部分の女性は新しく与えられた参政権にいまだ戸惑いのかたちで貴重なる一票の行使については早急には期待できぬ>だが、現実は違った。男女同権は単なる流行語ではなく、閉塞から開放を求める行動そのものだった。

女性の投票率は6割を超え、女性代議士が39人生まれた。その一人が、94歳での逝去が先日公表された山口シズエさんだ。その訃報に、時代の流れを感じた方も多いだろう。ただ時の流れほど、男女同権は進んでいない。

国際的な研究機関の「男女格差報告」で135カ国中101位。女性議員の少なさも指摘された。山口さんら先駆者の霊前に供えるには、余りに寂しい報告だ。

サル

2012-11-01 07:51:28 | Weblog
サルは、なぜサルと呼ばれるのか。語源辞典によれば、「知恵が勝るから」とも、「人を見ると立ち去るから」とも、いわれるらしい。名古屋の東山動物園から逃げたニホンザルのムコドノとの知恵と忍耐比べの逮捕合戦は、なんとか上首尾に終わった。

野生に生まれ、動物園に入り込み、また脱走。人騒がせなサルだが、ムコドノという名が、どうにも憎めない愛嬌をふりまく。ムコドノは2年前、動物園に闖入した。そこにいたのは、親分のツボネを筆頭に、人間で言えば中年の女性ばかり。

そこに中学生の男の子が入り込み、ついには子どもまでつくった。あっぱれなムコドノだ。きのうは、さすがに神妙な様子も見せていたというから、どうかサル舎の奥方たちも、「ムコドノっ、どこに行ってたんですか」と顔を真っ赤にしないでほしい。

南に逃げるサルあれば、北に飛び去るフラミンゴあり。北海道の旭山動物園から夏に逃げたフラミンゴは100キロ以上離れた紋別市の湖で、アオサギを友に暮らしている、とはいえ、北の湖で冬は越せない。

フラミンゴ、フラミンゴおいそぎなさい、もう11月よ、と呼びかけたくなる。