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二期目

2012-11-22 07:44:58 | Weblog
2005年に公開された『ロード・オブ・ウォー』は、ウクライナから移民として米国に渡り、武器密輸商人としてのし上がっていった男を描いた米映画だ。

監督のニコル氏は、撮影用に自動小銃AK47の模造品を3千丁調達しようとして、驚いた。模造品よりも本物の方が安く、しかも電話一本で買えたのだ。

ニコル氏は大量の自動小銃を撮影に使った後、売却した。監督が映画の主人公さながら武器商人になってしまった。開発者の名前からカラシニコフと呼ばれるAK47は、1947年使われ始めて以来、優れた耐久性と射撃性能からベストセラーとなった。

その後、全世界で5千万丁から7千万丁ともいわれ、「世界一売れた人殺し機械」とも称される。一秒間に10発も連射できるこの銃が、米国で「ホットケーキのように売れている」らしい。

米メディアは「いつもは日に数丁だけど、今は25丁売れると景気のいい銃器店主の声を紹介している。AKに限らず銃の売れ行きは好調で、製造業者の株価も急上昇だ。米国は銃乱射事件に苦しみ続けている。

二期目を迎えるオバマ政権には、銃規制の期待がかかる。だが今、起きていることは、規制を見込んでの駆け込み特需だ。皮肉という言葉では片付けられない、銃社会米国の不気味な実相が、そこにはある。