デジカメぶらりぶらり

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トマト

2007-09-14 07:09:50 | Weblog
「農協じゃあるまいし」などと、最初はけなされたそうだ。威厳がないという声も。その名は「トマト銀行」。

もう20年近くも前。普通銀行への転換を機に山陽相互銀行が改名した。結果は大きな話題になり、1988年の流行語大賞にも選ばれた。

翌年度の預金の伸びは第2地銀で1位。ネーミング効果は1兆円とも言われた。そのトマト銀行と同じ岡山市にある一つの会社が最近、破産に追い込まれた。

「中国食品工業」。同社の名前入り商品をスーパーの店頭などで見た消費者が抗議するなどして取引が減少したのが原因という。

もちろん影響したのは、このところ続々出てきた中国産食品の安全問題。中国食品工業が扱っていたものの6割は中国産以外、社名の中国もチャイナではなく中国地方の意と言う。

この時節に、「中国」と「食品」を名に持っていたばかりのとばっちり。こんな結末は社名をつけた時には思いもよらなかったはずだ。

ことほど左様。ネーミングは、うかつにはできない。