デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

レッドカード

2013-03-19 07:32:42 | Weblog
あの黄色と赤のカードがない時代の、サッカーの試合は大変だったらしい。審判から警告を受けた選手が、それと気づかず、新聞で初めて知る珍事まで起きた。国際化するサッカー大会で言語に頼らず、明確に伝える方法はないか。

英国の名審判ケン・アストン氏は、ロンドンの街中を車で走りながら考えていた。信号を見てひらめいた。「黄色は注意、赤は止まれ 退場!」。1970年のワールドカップから使われ始めたイエローカードとレッドとレッドカードは、こうして生まれた。

東京高裁が、先の衆院選での一票の格差は「違憲」だと断じた。最高裁が今の区割では「違憲状態」と警告していたのに、そのまま総戦挙に踏み切ったことに業を煮やした格好だ。イエローカードを出されていたのに、そのままラフプレーを続けた。

だから今度はレッドカード・・・なのだが、退場処分ではない。区割りの是正を進めているところだから、選挙を無効とまでは言うまい、との判断だ。ただ、札幌、来週は名古屋や仙台の高裁という具合に「一票の格差」訴訟の判決が、次々と出る。

「退場!選挙無効」と宣言する審判も登場するかもしれない。それにしても、レッドカードを出されても平気でプレーを続け、違憲な「一票の格差」を真剣に論じず、改憲を論じる議員の厚顔ぶり。信号無視の暴走車はどこに行くのか。