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囲碁

2013-03-23 08:21:18 | Weblog
史上初の囲碁タイトル6冠を達成した井山裕太さん(23)右利きなのに、囲碁だけは左手で打つ。碁好きの祖父が「左手を使うと右脳の刺激になる」と勧めたとの話が流布しているが、本人は「いや恐らく、小さなころ右手の皮膚炎がひどかったので、やむなく左で・・・ということでしょう」と笑う。

5歳で碁を覚え、わずか1年で3段。小学2年で小学生名人になり、12歳でプロ入り。20歳で名人となり、それから3年でタイトルをすべて手にしてきた。が、早熟な故、挫折の怖さを知るのも早かった。

小学4年でスランプに陥り、真っ暗な部屋で一人碁盤を見つめた。師匠の石井邦生九段の著書『わが天才棋士・井山裕太』に、そんな姿を見守ったお母さんの言葉が記されている。「小さいのに大きなものを背負っているんだなと。言ってやりました。あなたは宝物。碁が強いから大切なのではない。たとえ強くなくても私たちの子供なんだから・・」

井山君は大声で泣きだしたそうだ、小学生名人になった時は『世界一の棋士になりたい』と言ったが、実際に中韓勢の強さに触れてからは、その思いをほとんど口にしなくなったという。夢を叶える覚悟を、深く秘めてのことだろう。