BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

モスクワ放送 ベリカード(2)

2016-11-02 | 海外局ベリカード
「モスクワ放送」のベリカード(その2) です。1982年~1984年のです。

(1982年) 「ロシア・ホテル」の写真です。
クレムリンのそばにあり、世界最大の威容を誇ったホテルでした。
モスクワ川と反対のワルワルカ通りから撮られた写真のようで、周辺には旧ズナメンスキー修道院聖堂などロシア教会が点在しているようです。



当時のフルシチョフ第一書記の命令で1968年に完成し、客室数3,070~3,200室を数えたそうで、何でも世界一でなければというのが、誇りだった時代だったのでしょう。2005年末に営業を止めて取り壊され、跡地には国立中央コンサートホール・ロシアが建てられています。

82年の2枚目は、(花火が打ち上がっている)「赤の広場の夜景」写真です。



赤の広場の「赤」には、元々ロシア語で「美しい」という意味があったといいます。右に聖ワシリイ大聖堂(ヴァシーリー・ブラジェンヌイ聖堂)と、クレムリン宮殿、スパスカヤ塔などがライトアップされています。

左上に小さく1980年開催のモスクワ・オリンピックのシンボルマークが入っていますので、それにあわせて印刷されたのでしょう。ただ、実際に花火が打ち上げられているのかどうか、花火は後で修正で入れられたのでは… ちょっとそんな感じがする写真です。

(1983年) モスクワ市の北西地区、クルィラトスコエ(Krylatskoye) 総合スポーツセンターにある「ボート競技場」です。1973年に造られて、モスクワ五輪のボートとカヌー会場に使用されました。



83年のもう1枚は、クレムリン北西側のアレクサンドロフスキー公園にある「無名戦士の墓」の写真です。



中央にある星の形の墓碑トーチは、1967年5月に当時のブレジネフ書記長が点火して以来、常に弔いの灯火が灯っているそうです。モスクワでは、結婚式を挙げたばかりのカップルがその街の名所を回ることが多く、ここへお参りするというのが慣習になっているといいます。

83年の3枚目は、モスクワの「ベラルーシ駅と駅前広場」の写真です。
1870年に建てられ1909年に再建された古い荘厳な外観の駅で、隣国ベラルーシ行きなどの列車が発着しています。



ベラルーシは、元ソビエト連邦で白ロシアとも言っていましたが、1990年に独立。首都はミンスクで、モスクワから列車で10時間ほどということなので、近い関係にあります。
ちなみに、モスクワには、モスクワという名の駅はなく、駅も中心部から少し離れた場所に、行き先別に点在しているそうです。

(1984年) クレムリンの「スパスカヤ塔」の絵のカードです。また、1917-1977とあるので、ソ連邦60周年にちなんだもののようです。



「城塞」を意味するクレムリが由来のクレムリン。かつては正門として、皇帝たちがここスパスカヤ塔から入城したという。昔、塔に掲げられていたスパス(救世主)のイコンから名付けられたそうで、塔本体は1491年にイタリア職人により、大時計は1624年に、尖塔の部分は1625年に建設されたとのことです。

この時期のカードの、表面です、従来のマークと表記がロシア語のと、その後の新マークとロシア語に英語が併記されたものがあります。

  

また、受信日時などはタイプライターで打たれています。カードを見て興味を持ったのはタイプ文字の使い方で、それからすれば、返信担当者は2人はいたようです。なぜなら、数字の1を1人の方は1で、もう1人の方はアルファベットのIを使って1を打っているからです。


コメント
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