BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

エクアドルの切手 HCJB (2) (1989年)

2014-09-19 | 海外局ベリカード
HCJB「アンデスの声」から1989年にいただいたベリカードは、「エクアドルの切手」シリーズの後半で、昨日の続きです。

1965年発行の切手は、5人の人物の顔と、ジャングル上空を飛ぶパイパー機、ジャングルに住む動物たちが採り上げられています。

何を表わした切手なのか、の説明については、くわしく書かれていないので、ちょっと調べてみました。

最初は、動物学者らなのか、と思って見ていましたが、これらの人物は、1956年、東部ジャングルで、先住民アウカ (ワオラニ)族に殺害された宣教師でした。

未開ジャングルに住むアウカ族は、ずっと外部とは一切の接触を断ち、自分たちの領域に近づく人々を、すべて殺していました。
その理由は、大昔、外部からの侵入者によって惨殺されたり、奴隷にされたりしたことがあったので、自己防衛のために、とくに「外部の白人は皆、人食い人種」と思い込んで、恐れていたそうです。

ゴム採取者や原油採掘関係者が殺されていましたが、そうした地にも、宣教師は入っていきました。彼らは、普段は周辺の先住民への伝道活動のほか、小型飛行機を飛ばして、病人搬送や住民の支援をしていました。
敵意がないことを表わしながらの接触にもかかわらず、5人は襲撃を受けて殉教しました。

この衝撃的な出来事は、もちろんHCJBの放送によって世界へ伝えられました。

それから約10年後、切手は彼らの追悼のため、あるいは、この実話を人々に知らせるために、発行されたのでしょうか。

さらに、時は流れ、殺害された宣教師の1人・ネイト・セイントさんの姉レイチェルさんが努力して言葉を覚え、1992年には新約聖書のワオラニ語訳を完成させました。殺害にかかわった人々もクリスチャンになり、ある者は牧師にまでなりました、という話です。さらに、後日談がありますが、伝道活動についてですので、止めておきます。

さて、エクアドルで、最も世界的に知られた地方といえば、ガラパゴス諸島。太平洋上の赤道直下にある、各大陸とは隔絶された島々です。

この島々を、スペイン人・ドミニコ会修道士・パナマ司教のフレイ・トマス・デ・ベルランガが、偶然に発見してから450年が経つのを記念して、1986年に発行された切手です。

ガラパゴス諸島に生息する固有種の動物、ウミイグアナ、グンカンドリ、ゾウガメ、アシカ、ガラパゴスペンギンが描かれ、他に進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンの肖像も。

最後は、1981年発行のHCJB開局 50周年を記念した切手3種です。

この切手については、8月29日のブログで、取り上げました。

ところで、18日のスコットランドのイギリスからの独立の是非を問う住民投票ですが、その結果は、スコットランドは独立せず、これまでどおりイギリスにとどまることになりました。
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