この1週間、実家に行く機会が減った。
ボケが始まった・それでも「親は親」の老爺、そして、80を過ぎてもロックを聴いて疾走するお袋さん。
そのアンバランスさを心配して、身を寄せていた実家だった。
つもりだった。
結局、コチャコちゃんは、まみちゃん同様、じぶんの彼女のような存在だった。
行けば、物陰から出て来て鳴き叫ぶから、抱っこをして、相手をして、お話しをして、一緒にテレビを見る。
そんな夜の時間。
それに慣れてしまったじぶん。
そこにいやしを求めていたじぶんが、あらわに・むきだしになる。
もう物陰から彼女は現れない。
一方的な恋が、また終わったのだ。
吹きすさぶ北風。
次第に散っていく紅葉。
季節は次第に冬に移ろっていく。
■Double(ドゥーブル) 「Captain Of Her Heart」'86■