が修了、これでぼくはほぼ夏休み状態に突入する。といっても、超長い論文に精力の殆どを注ぎ込むハードな日々が待っている、というだけなのだけれど。
ああ、講義は面白かったです、ともかく講師兼手塚さんを招いたコーディネーターとしては、十分楽しんでやれました。前半ぼくの講義で、授業の体裁を確保しつつ、後半手塚さんの身体の関わり方をコンパクトだけれど、じっくり聞くことが出来た。100人以上集まっている学生諸君は、ぼくのいつも講義している大学の学生に比べれば「あたり」はやわらかい、が、何か前のめりに向かってくる感じはない。そういう雰囲気の違いも興味深かった。
あと、講義の後では手塚さんの周りには学生が集まるのだけれど、ぼくの方にはあまりそういうことが起きない。WSのチラシが全部はけたーと手塚さんが喜んでいる。んー、思うに、今学生が信用したり好きになったりするのは、学問的なものというよりも実践的なものなのではないだろうか。いろいろと論理的に積み上げてみるぼくなんかには、むしろ不信感があるらしく、少しつっかかってくる質問みたいなのはやってくる(「つっかかって」は言い過ぎかも、新宿のホコ天で、大道芸にはひとがあつまるのに暗黒舞踏みたいなひとたちには人が集まらないのは何故か、といった趣旨のことを聞きに来る学生がいて、つまり彼が気にしているのは、何で暗黒舞踏みたいのは難解なのか哲学っぽいのか、理屈が分からないのと楽しめないダンスであって、それは問題があるのではないかといったことだった、いいところついていると思った)。かたや手塚さんには、明らかに興味をもつものの輪が出来ている。実際に踊る人とそれを言葉で捉えようとしている者のリアリティの差というものか。プレイヤー兼講師の菊池成孔人気というものと併せて考えてみたくなる。
昼食は古本屋通りのタイラーメン屋で食し、何故か東京大丸でグレイのズボンを購入、少し羽を伸ばそうかと思いながら体力の限界、帰路へ向かうと、小田急の電車のなか、前に座る若者がぼくをにらんでいる。凄くにらんでいる、「何かオレ、、、したか?」と不穏に思っていると、その彼、鞄に手を突っ込みだした。「ななな何出してくるんだ?」見ると、見覚えのある黒い紙が、、、あっそれさっき講義で配った「ダンスが見たい!7」のチラシ(のコピー)。「あっさっきの講義受けてました」と彼。うー、偶然の出会いにお互いウける。ぼくの手前だからなのだろうけれど、講義のこと随分誉めてくれて、いい気になったぼくはいろいろとイマドキのワセダ生事情を彼に聞いてみたりした。凄く聡明な男の子で(しかも長身でいいバランスでブロークンな服をきれいに着こなしている)、自分とは別の世代と自分たちとの違いや、ちょっと前の自分と今の自分を実に冷静に分析してくれる。20才くらいの子たちにとって、思想的な支えになっているのは、小林よしのり「ゴー宣」なのだそうだ。あと、「ホリエモン」。経済的な意味での「成り上がり」以外の夢は彼らにはないらしい。そこには、当然、哲学する意味なんかないわけだ。聞けば、鶴川駅ユーザー。後日の再会を約束する。こういう楽しい出会いがあるから、人前に立つことは面白いですねえ。
ああ、講義は面白かったです、ともかく講師兼手塚さんを招いたコーディネーターとしては、十分楽しんでやれました。前半ぼくの講義で、授業の体裁を確保しつつ、後半手塚さんの身体の関わり方をコンパクトだけれど、じっくり聞くことが出来た。100人以上集まっている学生諸君は、ぼくのいつも講義している大学の学生に比べれば「あたり」はやわらかい、が、何か前のめりに向かってくる感じはない。そういう雰囲気の違いも興味深かった。
あと、講義の後では手塚さんの周りには学生が集まるのだけれど、ぼくの方にはあまりそういうことが起きない。WSのチラシが全部はけたーと手塚さんが喜んでいる。んー、思うに、今学生が信用したり好きになったりするのは、学問的なものというよりも実践的なものなのではないだろうか。いろいろと論理的に積み上げてみるぼくなんかには、むしろ不信感があるらしく、少しつっかかってくる質問みたいなのはやってくる(「つっかかって」は言い過ぎかも、新宿のホコ天で、大道芸にはひとがあつまるのに暗黒舞踏みたいなひとたちには人が集まらないのは何故か、といった趣旨のことを聞きに来る学生がいて、つまり彼が気にしているのは、何で暗黒舞踏みたいのは難解なのか哲学っぽいのか、理屈が分からないのと楽しめないダンスであって、それは問題があるのではないかといったことだった、いいところついていると思った)。かたや手塚さんには、明らかに興味をもつものの輪が出来ている。実際に踊る人とそれを言葉で捉えようとしている者のリアリティの差というものか。プレイヤー兼講師の菊池成孔人気というものと併せて考えてみたくなる。
昼食は古本屋通りのタイラーメン屋で食し、何故か東京大丸でグレイのズボンを購入、少し羽を伸ばそうかと思いながら体力の限界、帰路へ向かうと、小田急の電車のなか、前に座る若者がぼくをにらんでいる。凄くにらんでいる、「何かオレ、、、したか?」と不穏に思っていると、その彼、鞄に手を突っ込みだした。「ななな何出してくるんだ?」見ると、見覚えのある黒い紙が、、、あっそれさっき講義で配った「ダンスが見たい!7」のチラシ(のコピー)。「あっさっきの講義受けてました」と彼。うー、偶然の出会いにお互いウける。ぼくの手前だからなのだろうけれど、講義のこと随分誉めてくれて、いい気になったぼくはいろいろとイマドキのワセダ生事情を彼に聞いてみたりした。凄く聡明な男の子で(しかも長身でいいバランスでブロークンな服をきれいに着こなしている)、自分とは別の世代と自分たちとの違いや、ちょっと前の自分と今の自分を実に冷静に分析してくれる。20才くらいの子たちにとって、思想的な支えになっているのは、小林よしのり「ゴー宣」なのだそうだ。あと、「ホリエモン」。経済的な意味での「成り上がり」以外の夢は彼らにはないらしい。そこには、当然、哲学する意味なんかないわけだ。聞けば、鶴川駅ユーザー。後日の再会を約束する。こういう楽しい出会いがあるから、人前に立つことは面白いですねえ。