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「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

artscape0905(0904)レビューと「ヴィデオ」講演

2009年05月11日 | ダンス
artscape4月分+5月プレビューがアップされました。どうぞ、ご覧下さい。


来週の土曜日には、東京国立近代美術館で「ヴィデオを待ちながら」展関連イベントとして1960-70年代のダンスと美術を巡る講演があります。14:00からです。いまその整理をしているのですが、おおよそこんな感じになりそうです。タイトルは変更させてもらって「ダンスとレディ・メイド 1960-70年代のダンスと美術」です。

ぼくとしては、いままで考えずにおいたことをこの際一挙にいろいろと考えてみようと思ってすすめています。企画の三輪さんには、時間におさまるんですか?と聞かれてしまいましたが、最大の問題は、内容がありすぎることになりそうです。「レディ・メイド」という20世紀のアートにおける最大のキーワードは、ダンスにとってもやはり相当キモになっていたのだと、あらためて気づかされています。「タスク」の話もするし、上手くいけば、現代のダンスの状況ともからめてみようと画策しています(それこそ、そんな時間あるの、ってところなんですけれど)。今後も、ちょっこちょっこ準備の経過報告をしていけたらと思っています。よろしくです。

1イントロダクション 1960年代のダンスと美術
1-1レイナー『トリオA』(1966)
1-2レイナーのチャート「「見出された」運動」(ダンス)と「工場の製作」(オブジェ)
2レディ・メイドと人間の身体
2-1デュシャンのレディ・メイド概念(+アンフラマンス)と身体
2-2-1ラウシェンバーグのパフォーマンス 身体とレディ・メイドのコンバイン
2-2-2カニンガムの『ウォークアラウンド・タイム』(1968) 
2-3「知覚的レディメイド」 
2-3-1ブレクトのスコアとインストラクション
2-3-2ネオダダ、ポップにおける「レディ・メイド」
2-4オルデンバーグとレディ・メイド
2-4-1ソフトスカルプチャー、「ストア」、『ロンドン膝1966』(1968)
2-4-2パフォーマンス作品『フォトデス』(1961) 人間的な物/物的な人間
3ダンスとレディ・メイド
3-1パクストン『Flat』『Proxy代用品』、サマーズ『デイリー・ニューズ』
3-2フォルティ『ハドル』とマイブリッジ
3-3レイナー『トリオA』タスク 人間の身体の存在仕方/知覚のあり方を確認する
3-4レイナー『Lives of Performers』のタブロー・ヴィヴァン(活人画)
3-5キャラクターと身体性 グランド・ユニオンとパクストンのコンタクト・インプロヴィゼイション

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