手技療法でアゴの痛みを治療するというと、不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
「アゴの痛みというと歯医者さんじゃないの?」
そう、そのとおり
実際に虫歯・歯槽膿漏・顎関節症は歯科の3大疾病と呼ばれているくらいなので、アゴの痛みを起こす顎関節症は歯医者さんに診ていただくのがふつうです。
「ホントにアゴの痛みに手技療法なんて役に立つの?」
実は立つんですよ
顎関節症は歯の問題はもちろん、心理的なストレスや姿勢など、いろいろな問題が合わさって起こるので複合的なアプローチが必要とされています。
しかし、その中に手技療法が加わることはメジャーではなく、文献の中でも一部に紹介されている程度で、医療関係者の中でもまだまだ認識は低いです。
もちろん、手技療法だけで解決しないこともたくさんあります。心理的なストレスもそうですし、歯そのもの問題も対処できません。顎関節については円板が外れて、もとに戻らなくなっているようになると難しいでしょう。
このように限界はあっても、私は顎関節症のケアに手技療法は大いに役に立つと思っています
筋肉や腱、靭帯など軟部組織の異常な緊張は痛みをもたらします。
手技療法はこれら軟部組織の異常な緊張、つまり体性機能障害に対して有効です。
顎関節は特殊なところもあるものの、基本的には他の滑膜関節と同じ構造です。
ですから顎関節でも体性機能障害による痛みが起こっている場合、手技療法が役に立つわけです。
このように順序だてて考えたら、不思議なことではないと思います。
より具体的に3つあげると、ひとつは姿勢の改善
これに手技療法が有効なのは、よく知られていることですね。
姿勢の悪さによって、頭の位置が変わるとそれに伴って筋肉の緊張状態も変化し、それがアゴに負担をかけます。
姿勢を良くするのは最終的には患者さん本人の意識や努力によるのですが、体の中に余計な緊張があると、良い姿勢をとろうとしてもそれを続けることはなかなか難しくなります。
そこを手技療法でカバーすれば、姿勢のコントロールもより行いやすくなり、結果的に顎関節にかかる負担も減らすことができます。
(これとは反対に、歯のトラブルから顎関節にムリがかかり、それが全身に影響する場合もあります。このように顎から全身に影響することを下向性の障害、全身から顎に影響することを上向性の障害と分類することもあります。)
もうひとつは、軟部組織の緊張による症状の持続を防ぐということ
アゴや歯が痛むというケースのなかには、筋肉が原因のこともあるのです。
例えば、歯は治療完了しているのに痛みが続いている場合、筋の持続的緊張が関係している可能性も考えられます。
また、歯科での治療と平行して軟部組織の緊張を除いていくことによって、より早く症状が改善することが期待できるケースもあるでしょう。
そしてセルフケアによる、悪化や再発の防止
顎関節症の原因が仕事や家庭でのストレスによる場合、「治す」ということはなかなか難しいことがあります
しかし、症状をコントロールすることができれば、患者さんは生活に「適応」することが可能になります。
手技療法の技法はそのままセルフケアで用いることもかんたんなので、症状をコントロールする手段の一つとして役立ちます。
また患者さん自身にとっても、症状を自分でコントロールできるという感覚は、心理的にもプラスに働くでしょう
このように、状況と使いかたによってはとても役に立つはずなので、何とかそれを伝えられないものかと思っています。
そのためにも、まず手技療法を使っている私達が、顎関節症への手技療法の有効性を認識できるようにならなければいけません。
「アゴの痛みというと歯医者さんじゃないの?」
そう、そのとおり
実際に虫歯・歯槽膿漏・顎関節症は歯科の3大疾病と呼ばれているくらいなので、アゴの痛みを起こす顎関節症は歯医者さんに診ていただくのがふつうです。
「ホントにアゴの痛みに手技療法なんて役に立つの?」
実は立つんですよ
顎関節症は歯の問題はもちろん、心理的なストレスや姿勢など、いろいろな問題が合わさって起こるので複合的なアプローチが必要とされています。
しかし、その中に手技療法が加わることはメジャーではなく、文献の中でも一部に紹介されている程度で、医療関係者の中でもまだまだ認識は低いです。
もちろん、手技療法だけで解決しないこともたくさんあります。心理的なストレスもそうですし、歯そのもの問題も対処できません。顎関節については円板が外れて、もとに戻らなくなっているようになると難しいでしょう。
このように限界はあっても、私は顎関節症のケアに手技療法は大いに役に立つと思っています
筋肉や腱、靭帯など軟部組織の異常な緊張は痛みをもたらします。
手技療法はこれら軟部組織の異常な緊張、つまり体性機能障害に対して有効です。
顎関節は特殊なところもあるものの、基本的には他の滑膜関節と同じ構造です。
ですから顎関節でも体性機能障害による痛みが起こっている場合、手技療法が役に立つわけです。
このように順序だてて考えたら、不思議なことではないと思います。
より具体的に3つあげると、ひとつは姿勢の改善
これに手技療法が有効なのは、よく知られていることですね。
姿勢の悪さによって、頭の位置が変わるとそれに伴って筋肉の緊張状態も変化し、それがアゴに負担をかけます。
姿勢を良くするのは最終的には患者さん本人の意識や努力によるのですが、体の中に余計な緊張があると、良い姿勢をとろうとしてもそれを続けることはなかなか難しくなります。
そこを手技療法でカバーすれば、姿勢のコントロールもより行いやすくなり、結果的に顎関節にかかる負担も減らすことができます。
(これとは反対に、歯のトラブルから顎関節にムリがかかり、それが全身に影響する場合もあります。このように顎から全身に影響することを下向性の障害、全身から顎に影響することを上向性の障害と分類することもあります。)
もうひとつは、軟部組織の緊張による症状の持続を防ぐということ
アゴや歯が痛むというケースのなかには、筋肉が原因のこともあるのです。
例えば、歯は治療完了しているのに痛みが続いている場合、筋の持続的緊張が関係している可能性も考えられます。
また、歯科での治療と平行して軟部組織の緊張を除いていくことによって、より早く症状が改善することが期待できるケースもあるでしょう。
そしてセルフケアによる、悪化や再発の防止
顎関節症の原因が仕事や家庭でのストレスによる場合、「治す」ということはなかなか難しいことがあります
しかし、症状をコントロールすることができれば、患者さんは生活に「適応」することが可能になります。
手技療法の技法はそのままセルフケアで用いることもかんたんなので、症状をコントロールする手段の一つとして役立ちます。
また患者さん自身にとっても、症状を自分でコントロールできるという感覚は、心理的にもプラスに働くでしょう
このように、状況と使いかたによってはとても役に立つはずなので、何とかそれを伝えられないものかと思っています。
そのためにも、まず手技療法を使っている私達が、顎関節症への手技療法の有効性を認識できるようにならなければいけません。