イラストゥ~ンの穴

旅するイラストレーターのスカンピン生活

パンクチュア

2008-03-06 | TL125s
原付で日本一周していたときの話です。
洞爺湖の辺りかな、気持ち良く走っていると、道端で激しく手を振る女性ライダー数名を発見しました。
札幌から来たという、5人の女の子ライダー「たち」です。誰だって止まるでしょう。
わ~いわ~いと浮かれ気分で止まって、何だ何だと聞いてみると、
一台のバイク(セロー)がパンクして困っているとのこと。
セローなら独力で出来るだろうと、手持ちのパンク修理キットを取り出して
涼しい顔で後輪を外しにかかりました。
『さっすがー、男の子は違うわネ~!』『頼れるわぁ~』
という視線をビシバシ感じながら。
鼻歌まじりで、パンクした後輪を外し、耳(ビード)を落とそうとしたら・・・・・あれ?
これは見たことの無い物体に遭遇しましたヨ。
エアバルブの対角に長いボルトが突き出しています。
「これは何??」とは、とても聞けない雰囲気になっています。
まぁいいや、と気にせずタイヤに乗って耳落としをしますが、
謎のボルトがある部分だけ落ちません。
苦戦しているとは間違っても思われたくないので、
いたって冷静に謎ボルトについているナットをゆるめてみました。
すると、あら不思議! 耳が簡単に落ちましたよ。
 
無事にパンクが直ったのに、女の子たちの嬉しそうな顔と「お礼をさして下さい」
という言葉もあまり頭に入ってきませんでした。
だって、あの謎ボルトが何なのか気になって気になって・・・
しばらくして、「お礼」って何だったのだろうと後悔が襲ってきました。
『全員からのキス』のわけないよなぁ、とバカな想像だけが駆け回る25才、旅の空。

ビードストッパー。
オフ車に乗らない人にはあまり縁のない代物だと思います。
オフロードでのグリップ力を高めるためにタイヤの空気圧を低くすると
(オフロードの場合1キロ前後、トライアルでは0.5キロにも)
パワーをかけたときに、タイヤとリムがズレることがあります。
このズレが起きないようにしているのがビードストッパーです。
 
バイアルスの後輪をバラしていたら、ビードストッパーが2つもついていることに気付いた。
タイヤが古くなって、それでなくても耳が落ちずに大変なのに(髭さんにいただいた
ジャッキのジャッキー君が活躍!)ビードストッパーが2つもあるとタイヤの着脱にも一苦労だ。
いやはや、こんなに大変だったタイヤ交換は初めてだった。
 

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6 コメント

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Unknown ()
2008-03-06 10:47:53
早速役に立って良かったです。
ジャッキー君ですか。
名前まで付けてもらって凄いですね(笑)

追伸うちにピストンバルブの車がありました。
スバル360です。
バイクじゃなくてすいませんっ!
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Unknown (ヒゲモヤジ)
2008-03-06 15:36:39
ニヤニヤしながら読んじゃいましたw

ホントにお礼は無かったのかが気にナリマス
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Unknown (kman)
2008-03-07 02:22:23
髭さん、

ジャッキー君は本来の『持ち上げる』という仕事以外にも、
『押し縮める』ということもこなす優等生ですネ!

あ、スバルはピストンバルブなんですか!?


ヒゲモヤジさん、

お恥ずかしい話、果たされなかった『お礼』が気になって気になって・・・
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Unknown (モヤモト)
2008-03-07 19:46:14
スバルはピストンバルブですよ~。

先週シリンダーを割ってしまい頓挫中です。
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Unknown (kman)
2008-03-12 08:58:46
あ、モヤモトさま、お久しぶりです。
お元気でしょうか?

部品なんて出ないでしょう??
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Unknown (モヤモト)
2008-03-14 18:42:26
ええ、元気ですよ~。
ストックの馬糞のようなシリンダーをシコシコ磨いています。
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