イラストゥ~ンの穴

旅するイラストレーターのスカンピン生活

moonlight step of the full moon (1)

2013-08-25 | TL125s
出来上がったナイフを使いたくて、
バイアルスにキャンプ道具を積んで「月夜の段」がある剣抜大洞林道へ向かいました。
月夜の段とは何ともファンタジックな響きに聞こえませんか。
昼間でも月夜のように薄暗く、山中の平らな場所のことを「段」と呼ぶことからついたようです。
シャガールの絵画のような場所を思い描くのは僕だけでしょうか。

身延線の芝川辺りで買い出し。
飲料水とビール3本とワンカップをデイパックに詰め込むと、ずしりと肩に食い込んでくる。
奥山温泉手前まで林道を散策して野営地を探し回る。
激しい雷雨が通り過ぎ、ダートには轍に沿って川が流れています。
対向トラックが跳ね上げた大量の泥水を頭から浴びた瞬間、
スマートな野宿ライダーはあきらめました。
人の来ないテントを張れるスペースはいくつも見つけましたが、傾斜地だったり
地面が湿っていたりで何となく決断できません。

橋の下の広い草地が目に入り、そこに通じているであろう蜘蛛の巣だらけの藪をかき分けて進むと…
ありました! 草地はもう目の前です!
しかし、なんとしたことか、1.5mほどの急斜面が立ちふさがっていました。
手をつくほどの急斜面はほとんど壁に思えます。
おまけに助走もとれないし、失敗して落ちたら怪我しそうなゴロ岩がゴロゴロです。
う~、別天地は目の前なのに~!
荷物を下ろして、イメージトレーニングをして、一服して息を整えて、
バイアルスの足を信じて、どりゃー!!
さすがトラ車、スタンディングでタンクに股が当たるほど伸び上がって駆け上がりました。


樽峠登山道

壁の向こうに

別天地!
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