以前、家の庭にキジバトが巣を作ってヒナがニ羽育っていることを書きました。
毎朝、親が子守りを交替するタイミングをはかって成長した姿を覗くのが楽しみでした。
親鳩はヒナの存在を知られぬよう、巣から離れた場所に卵の殻を捨てることなど、細かい配慮をしていることに感心させられました。
充分大きくなって、もうじき巣立ちかなぁと思っていた矢先のこと。
何かが大暴れする音に慌てて巣を見に駆け付けると、ノラ猫が白いものをくわえて、
半ば引きづりながら走り去っていきました。
巣はからっぽで地面には羽根が散乱している惨状を見て、ヤラレタと思いました。
生死とはこういうことだと分かっていますが、帰ってきた親が半日も子供を探して困惑している姿は見るに耐えませんでした。
僕もショックと怒りと悲しみで数日放心していました。
時々この世界で人は特別だなと感じることがあります。
キジバトのヒナをどうとでもできる立場にいたことが特別に思えてなりません。
守ろうと思えばヒナを完璧に守ることもできたはずだし、巣から落としてしまうこともできたし。
成り行きにまかせて諦観もできたし。
他の生き物にはできない一段上の立ち位置だよなぁ。
夢の中ではいつまでも白いヒナのまま
温かく大きな胸の下
毎朝、親が子守りを交替するタイミングをはかって成長した姿を覗くのが楽しみでした。
親鳩はヒナの存在を知られぬよう、巣から離れた場所に卵の殻を捨てることなど、細かい配慮をしていることに感心させられました。
充分大きくなって、もうじき巣立ちかなぁと思っていた矢先のこと。
何かが大暴れする音に慌てて巣を見に駆け付けると、ノラ猫が白いものをくわえて、
半ば引きづりながら走り去っていきました。
巣はからっぽで地面には羽根が散乱している惨状を見て、ヤラレタと思いました。
生死とはこういうことだと分かっていますが、帰ってきた親が半日も子供を探して困惑している姿は見るに耐えませんでした。
僕もショックと怒りと悲しみで数日放心していました。
時々この世界で人は特別だなと感じることがあります。
キジバトのヒナをどうとでもできる立場にいたことが特別に思えてなりません。
守ろうと思えばヒナを完璧に守ることもできたはずだし、巣から落としてしまうこともできたし。
成り行きにまかせて諦観もできたし。
他の生き物にはできない一段上の立ち位置だよなぁ。
夢の中ではいつまでも白いヒナのまま
温かく大きな胸の下