イラストゥ~ンの穴

旅するイラストレーターのスカンピン生活

moonlight step of the full moon (2)

2013-08-26 | TL125s
橋の下の草地は平らで快適そうです。
アシナガバチの偵察がうるさいなぁと思い、見上げると巨大な巣がぶら下がっています。
テントで横になって読もうと持ってきた文庫本「風の中のマリア」はオオスズメバチの話です。
おおっ、蜂つながりでタイムリーだね!
巣から離れた場所の地面を慣らしていると、視界の隅に何やら動く黒い影。
見上げると、橋の下にはたくさんのコウモリが夜を待ちわびてユラユラしています。
糞がいやだから、少しずらして立てるかな。

ここは標高500mくらいかな?
低い! 低すぎた! 日が暮れても日中の暑さが和らがない!
せめて1000mは欲しかったが、後の祭り。
ムンムン蒸し蒸しの中、扇子をあおぎまくり汗かきまくりの夕食。
雨が落ちてきたのでテントに入っての晩酌ですが、とにかく暑い。
オーストラリアの(ダーウィン近くの)地獄の熱帯夜に比べれば、だいぶマシか!?
気持ちだけでも余裕を持とう。と自分に言い聞かせる。
ビールがうまい。楽しいな野宿。と言い聞かせる変態です。

夜中の2時頃に、満月の明るさとクツワムシのカシャカシャうるさい鳴き声で目が覚めました。
残りのビールを開けて本を読んでいたら、いつの間にか眠っていました。

翌朝は剣抜大洞林道へ。
一気に標高を上げて涼しくて気持ちのいいダートへ。
あ~、ここまで走っていたら暑さは微塵もなかっただろうになぁ。
満月の月夜の段だったのに、もったいないことをしたなぁ。
今日は曇って何も見えませんが、視界が良ければ伊豆半島まで見渡せるらしいです。
夏以外にまた来ま~す!

そういえば、ナイフは使ったのか?
あれ、割りばしの先っぽを削っただけかな?


晩酌

恐怖の崩落現場