全牛協のＧＨＧ削減可視化システム構築に協力 出光興産、ルミナップを提供、メタン削減実測

出光興産は、全国肉牛事業協同組合（全牛協）が推進する「肉用牛生産における温室効果ガス削減可視化システム構築事業」に協力する。
政府は、2050年カーボンニュートラルや2030年度に温室効果ガス（GHG)を2013年度比で46％削減するなどの目標を掲げているが、対応策のひとつとして、GHG排出を削減することが必要不可欠となっている。このうち牛のげっぷは、GHGのひとつであるメタンガスを多量に排出することが知られているものの、回収することが困難とされていた一方、牛のげっぷ中のメタンガスの排出量を減らすことが有効とされていた。
出光興産は牛のげっぷによるGHG排出に早期に着目しており、2011年には混合飼料「ルミナップ」の発売を開始。ルミナップは、カシューナッツ殻液を配合することで牛のルーメン機能（牛や羊などの第１胃において資料の繊維成分を微生物の力を借りて消化する機能）に働きかけ、牛のげっぷ中メタンを抑えることができる。
出光興産は、ルミナップを提供し、生産現場での牛のげっぷ中メタン削減量の実測に協力する。事業の実施期間は 2022 年度～2024年度までの3年間。

石油通信社