さようなら猿十番碁最終局-第3回-

この間珍しくNHK囲碁トーナメントに
チャンネルを合わせたら家族が一言、

「この人達、サラリーマン？」

…加藤充vs小県戦でした。
やっぱり着物とか着るか、
畳で打つのでないとムードが出ないのかな？

で、どこまで話を進めましたっけ？

あ、そうそう。
右下を取ったところ。



今でこそ
「取った取った♪」
と浮かれるほどではないとは知れるけれど、
やはり実戦で打っている時はやはり
「マンモスうれピー♪」
でしたね。
何故にノリピー碁？

更に黒45と切れば、
右辺と中央の石が弱そうだし、
手ごたえはありました。
実際は右上の黒も弱いからそうでもないのだけど。

おまけにその弱いと思っていた右上を、
白46から結構な地を持ったまま固めて貰って
「ウハウハ♪」
と思っていたのだから大局観が悪い。
右辺から上辺が強くなったもんね。

ただオイラにも言い分はあって
黒59が単にノビたようで狙いがあり、
この2子は弱くないと思っていたのだ。

それが黒61で、これを取ると



これで一丁上がり！

しかしこの段階ではモノが小さいというか…。
そう都合よく事が進むはずもなく。

すっぽかされて白62が面白い手。
4線を這わすなんて有り得なさそうだけれど、
強力な背中には巨大な白模様が。

でも黒67と突入した段階では、
まだ全然楽観していましたよ。

（つづく）